福岡を中心に展開する、うどんチェーン「ウエスト」。やわらかめの「博多うどん」が名物で、福岡のソウルフードとして愛されている。

そんなウエストのうどんが、関東でも食べられるという。そこでウエスト未経験のJタウンネット記者(東京出身)が、編集部から一番交通の便がいい、鎌ヶ谷店(千葉県鎌ケ谷市)へ行ってきた。



みんなは「そば」を食べてた...

総武線にゆられ、船橋で東武アーバンパークライン(東武野田線)に乗り換え。編集部を出てから1時間ちょっとで、目指す鎌ヶ谷駅に到着した。ここから2〜3分歩けば、ウエスト鎌ヶ谷店に到着する。


ウエスト鎌ヶ谷店(以下、編集部撮影)

席に着くと、お茶うけなのか、揚げたそばが出てきた。「ごぼう天うどん」480円を注文し、ポリポリとつまみながら到着を待つ。カウンターには、謎のツボがあり、もやしと大根、こんぶをあえた酢漬けが入っていた。すっぱい。


揚げたそば(左)と酢漬け

平日の13時半。遅い昼食の会社員や作業員にくわえ、家族連れもいる。うどんが名物だと聞いていたが、周囲の注文は「そば」ばかり。よく見ると、メニューも「生そば」が先に書かれている。そばなら3玉まで同じ値段なので、ボリューム重視の人は、そちらを選ぶのだろうか。四面楚歌ならぬ「四面そば」といった状況だ。


「そば推し」の模様

ほどなく、目当てのブツが登場した。よく考えると、夏真っ盛り(2016年8月下旬)に、あつあつのうどんを食べる人も珍しい。「失敗したかな」と思いつつ、麺をすすると、優しい食感に感動した。

「これ、風邪ひいたときに食べたい!」

ごぼう天うどん

ごぼう天は、サクサクさを残しつつ、つゆを吸った「ふにゃ感」もある。あまり馴染みのない筆者は「しょせん、ごぼうでしょ」とタカをくくっていたのだが、その歯ごたえと、油分との親和性に魅了された。うどんが柔らかいので、シャキシャキが抜群に合う。ごぼうさん、ごめんなさい。


やさしいお味

つゆまで飲み干して、店を出る。卓上の酢漬けは、最初酸味がきつい気がしたが、天ぷらを食べた後なら話は別だ。



ウエスト公式サイトによると、16年8月現在で、関東地区には10店舗を展開。千葉県に8店舗、東京都は町田市に1店舗あり、埼玉県には焼肉店業態が1店舗ある。気軽に「福岡のソウルフード」を味わえるので、近くにあったら通ってしまいそうだ。