さて、さまざまな熱戦が繰り広げられたリオ五輪も現地時間21日に幕を閉じた。今回の五輪で日本選手団は過去最高の41個のメダルを獲得し、好成績に日本は何度も沸き返った。強く記憶に残る五輪だったと言ってよいだろう。

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さて、さまざまな熱戦が繰り広げられたリオ五輪も現地時間21日に幕を閉じた。今回の五輪で日本選手団は過去最高の41個のメダルを獲得した。金メダルは12個。リオ五輪に出場した国と地域のうちでは第6位だ。好成績に日本は何度も沸き返った。強く記憶に残る五輪だったと言ってよいだろう。

金メダルの獲得数で10位までを並べれば、米国の46個(メダル総数は121個、以下同じ)、英国の27個(67個)、中国の26個(70個)、ロシアの19個(56個)、ドイツの17個(42個)、日本の12個(41個)、フランスの10個(42個)、韓国の9個(21個)、イタリアの8個(28個)、オーストラリアの8個(29個)という順になる。

ところで考えてみれば、国が大きく人口が多ければ、メダル数が多くなるのは自然な成り行きのはずだ。もとより「メダル獲得数が多い大国」にケチをつけるつもりは毛頭ない。しかし、「小さな国の割に、優秀な成績をおさめている国」というのは、メダル獲得総数とは別に評価してもよいのではないか。

考えてみれば、五輪に参加できるだけでも、その国のトップアスリートだ。そして、トップアスリートとは国民の中に孤立して存在するのではない。「ちょっとたしなむ程度」の人から、「五輪代表を狙う」、「五輪に出場して優勝を狙う」というレベルの選手まで、その国に幅広い競技層があってこそ、世界に通用するトップアスリートが出てくるはずだ。

ということで、人口当たりのメダル獲得層は、その国でスポーツがいかに普及しているか、愛されているかを示す、ひとつの目安ではないか。そう考えて、金メダル獲得数が4個以上の21カ国について、「人口1000万人当たり」のメダル獲得数を算出してみた。計算式は「(メダル数÷人口)×1000万」だ。

第1位はジャマイカで、人口1000万人当たりの金メダルは21.85個。メダル合計でも40.06個でトップだ。以下、人口1000万人当たりの金メダル数の順に並べると、クロアチアの11.84個(メダル合計では23.67個、以下同じ)、ニュージーランドの8.70個(39.16個)、ハンガリーの8.13個(15.24個)、オランダの4.39個(11.22個)、キューバの4.39個(9.66個)、イタリアの3.36個(11.77個)、英国の2.84個(7.04個)、ウズベキスタンの1.88個(6.10個)といった順になった。

ジャマイカが第1位というと「そりゃそうだ、ボルト選手がいるものな」との声が聞こえてきそうだが、あながちそれだけではない。ボルト選手が獲得した金メダル3個を除外しても、人口1000万人当たりの金メダル獲得数は10.02個、メダル全体では29.13個と、第3位に踏みとどまるのだ。

つまりジャマイカという国は、極めてスポーツが盛んで、国民全体としてスポーツすることのすばらしさをよく知っている国と評価してよいだろう。

同じく人口当たりのメダル獲得数が多いニュージーランドは、ラグビーの強豪国として知られるが、その他にもクリケット、ボート、ライフセービング、乗馬など、多くの国民が多様な競技を楽しんでいるという。やはり、スポーツ愛好家の裾野が反映された数字であるようだ。

その他の上位陣には、欧州の国が多く入っていることが目立つ。やはり、広い意味で近代スポーツが成立した地域であるだけに、スポーツの伝統が根づく国が多いということか。

ちなみに、日本は人口1000万人当たりの金メダル獲得数が0.95個、メダル全体では3.23個だった。このあたりの数字を見ると、日本が五輪でさらに多くのメダルを獲得する余地は、まだありそうだ。

東アジアの国を見ると、人口1000万人当たりの金メダル獲得数は韓国が1.78個(メダル総数では4.15個)、中国は0.19個(0.51個)。さらに、金メダルが2個だった北朝鮮について試算してみると、金メダルでは0.80個、メダル全体では2.78個だった。