スマホに入れてある音楽をどうやってカーステレオで聴いているだろうか。一般的には「FMトランスミッター」と呼ばれる、FMの電波に音楽データを変換して送信し、カーステレオで受信させて聴くスタイルが多いだろう。『J-FORCE ブルートゥース対応FMトランスミッター』は、スマホのBluetooth機能を用いることでコードレス化を実現。しかも合計最大3.1Aの充電用USBポートを搭載しているスグレモノだ。FMトランスミッターに悩まされてきた記者は、即座にレビューの打診に食いついた。今度こそ、満足できるFMトランスミッターに出会えたのだろうか。

■「コードがないのはいいことだ」Bluetooth接続で快適ワイヤレスFMトランスミッター

カーオーディオは日進月歩で進化しているが、スマホに収録されている音楽データを再生するためにはケーブル接続などが必要。これが実は落とし穴だったりする。記者はiPhone4時代にFMトランスミッターを初めて購入した。某カー用品店で購入した製品だったが、使い始めてガッカリした。FMの電波が弱く、すぐにいろいろな電波に干渉されて聴きづらいったらなかったのだ。しかも、当時の製品はFMトランスミッターの機能のみで同時充電できなかったので、正直製品として満足できるものではなかった。

 

そして、これは「あるある」ネタなのだが、iPhone6に機種変更した際、なんとUSBポートが合わなくなってしまったのだ。これはまあ、Appleにも問題があるのだが、規格が変わってしまったために使えなくなるサードパーティ製品がたくさん出てきてしまうのだ。もちろん、iPhone4→iPhone5以降へのUSBコネクタを変換する純正製品もあるのだが、これが3,000円を超えるという強気な価格設定……。非純正品は、モノによってはまったく作動しないというリスクもあったりして……。というわけで、iPhone6用にFMトランスミッターを新たに購入した。

 

しかし、これがまた問題のある製品で、使い出してほどなく充電ができなくなるという不具合が発生。どうも充電のほうのコードが断線しているようで、FMトランスミッター機能は使えるため捨てるに捨てられず。しかたなく、満充電時はFMトランスミッターで音楽を聴き、電池が減ってきたらカーステのラジオにして充電器に付け替えるという使い方をしていた。まあ、不便ですよね(笑)。

前置きが長くなったが、そんな折に株式会社フォースメディア(本社:東京都品川区)の『J-FORCE ブルートゥース対応FMトランスミッター』(型番:JF-BTFM23K・幅52×奥行き103×高さ33mm、55g・実勢価格約3,500円・発売中)のレビューをすることに! この製品の最大の特徴は、Bluetoothによるワイヤレス接続なのでケーブル接続が不要だということ。ケーブル接続しないということは、中のコードが断線するという不安がないということだ。ただ、Bluetoothはホントに短い距離でしか接続できないと聞く。そのあたりを中心に、使い勝手を検証してみた。

パッケージされているのは『ブルートゥース対応FMトランスミッター』本体と取扱説明書だけ。ケーブルがないだけで、こうもスッキリとした印象になるわけだ。本体のサイドにはUSBポートが2つ。タブレット端末を充電できるポートと、5V/1.0Aもスマホ充電用ポートという内訳。営業マンがクルマ移動中にプレゼン用のタブレット端末を充電するといった時に便利だろう。

シガーソケットに挿し込むプラグは、当然ながら国際基準に準拠しているので、国産/輸入車問わずシガーソケットのあるクルマなら使用可能だ(驚くことに非喫煙者が増えたためか、ごくたまにシガーソケットがないクルマもある。そういうクルマの場合はゴメンナサイ……)。

しかも、この製品にはシガーソケットが搭載されている。なんのためにあるのか? 例えばポータブルカーナビなどを利用している場合、ここに挿せば今までどおり使えるというわけだ。ただし、いわゆる「シガーライター」(押し込んでニクロム線を熱しライターとして使うもの)は使用不可だ。

 

また、シガーソケットの横には「マルチボタン」があり、これはブルートゥース機能のオン/オフや、スマホにかかってきた電話を取ったり切ったりできる。つまり「ハンズフリー通話」もできるのだ。

 

それでは、この『ブルートゥース対応FMトランスミッター』を実際に使ってみよう。

■面倒なスマホとの「ペアリング」も、ほぼ1ステップで簡単に!

と、機能面の説明は前ページのような感じだが、ブルートゥース機能を使うためには「ペアリング」という作業が必要となる。こういう言葉だけでもう難しそうと思ってしまう人もいると思うが、これが非常に簡単。シガーソケットに本体を挿し込み、スマホの設定で「ブルートゥース接続」をオンにすればいいだけ。スマホが勝手に「JF-BTFM23」を認識するので、接続可の状態にすれば使えるようになる。

ちなみにiOSでも接続方法は同じ。なお、これらの設定は初回のみで、2回目以降は自動的に接続されるので、いちいち設定する必要がないのも便利だ。

どうやってFMで送受信すればいいのかというと、本体の+/-ボタンで飛ばす周波数を設定し、カーステレオ側のチューニングをそのバンドに合わせればOKだ。ちなみに76.0MHz〜108.0MHzのワイドチャンネルに対応しているのも特徴で、任意の周波数を選べる。ただし、注意したいのはFM放送局で使用中の周波数は使用できないので、いわゆる”空いている”周波数に設定しよう。これは豆知識だが、FM局の周波数の±0.1(例えば80.0MHzの前後、79.9MHzと80.1MHz)はうっすら電波が入ってしまうので避けたほうがいい。

さてさて、これはすべてに当てはまることではないが、記者のクルマではシガーソケットが灰皿と一体型なため、この製品を正対で差し込もうとすると灰皿の枠が当たってしまい、90度回転させなければ挿入できなかった。これだと運転席からLED液晶が見えない。でも、このLED液晶には周波数が表示されるだけなので、一度設定してしまえば必要はない。むしろ、USBポートが上側に来るため、挿し込みやすくなってメリットのほうが大きいという、災い転じて福となった典型である(笑)。

ほらね(笑)。

■まとめ:音質もGOOD! 充電も早い! 冗談抜きで「これは欲しい」と思える商品だ

実際に『ブルートゥース対応FMトランスミッター』を使ってみたが、音質はまったく問題ないレベル。もちろん、カーステレオのスピーカー性能によるところも大きいのだが、いわゆる「ラジオを聴いている感じ」ではまったくない。しかも、スマホ側でボリュームを調整できるのがいい。つまり、後部座席からでも操作が可能となっているのだ。

 

気になるBluetooth接続だが、これも驚くほど問題なかった。ズボンのポケットにスマホを入れていても電波が途切れることはないし、後部座席でスマホを本体に向けるといった意識をしないでも途切れなかった。これなら実用にはまったく問題ないと言っていいだろう。また、充電も記者が今まで使っていた充電器より早い印象。あれこれ機能が搭載されているが、あれこれが全部高レベルというのも珍しい。実売で3,500円前後。久しぶりに「あ、これは欲しい!」と思わせてくれる商品だった。