都会の喧騒に疲れたら、しっぽりできるやすらぎの夏宿へ出かけたい。温泉地で過ごす特別な日は、彼女との時間を素晴らしいものに変えてくれる。

開放感満載な自然の地なら、彼女との距離にも変化が起きそう。そんな温泉宿を紹介していく。



日本庭園に溶け込むような露天風呂からの緑豊かな眺め
奥伊香保の邸宅で大切な人と過ごす『奥伊香保 旅邸 諧暢楼』

群馬県/奥伊香保


伊香保で400余年の歴史を紡いできた、旅館『福一』。老舗旅館のもてなしの心はそのままに、より極上の空間と料理、眠りの環境、サービスを追求したいと誕生したのが、わずか8室からなる旅邸『諧暢楼』である。

名前の由来は「諧」はやすらぎ、「暢」はのびやかさ、「楼」は小さな建物。訪れる者にとっての「旅先の邸宅でありたい」という願いは、部屋名をあえてつけず玄関の前の灯りの数で表示するという、粋な配慮からも汲み取れる。ここでは「客室」ではなく「居室」なのだ。



本間、次の間、テーブルとソファを設えた広縁、縁側の露天風呂、緑豊かな日本庭園と贅を凝らした「庭園露天風呂付和室」1泊2食付き1室2名利用時1名7万350円

この夏、愛しき人に贈る旅の幕開けは、隣接のスパへ。おすすめは、暑さで疲れた体を優しくときほぐすアロママッサージ。客室は100平米のゆったりとした広さ。大きな窓を配し、解放感があり日本情緒も溢れ、目にも涼やか。リラックスタイムがゆっくりと流れる。

高野槙の露天風呂には、まろやかな肌触りの伊香保温泉の『白銀の湯』。青空、澄んだ空気と風、鳥のさえずり、時に雨音も。湯船に浸かり自然に溶け込む幸せは、この邸宅でしかできないこと。



先附に始まり8品からなる夕食。献立は、美食の饗宴。焼き物「上州黒毛和牛フィレ肉」は、群馬県産A5ランク和牛をローストし野菜、素揚げした新牛蒡を添え、新牛蒡のソースを絡めて食す独創的なひと皿

朝夕の食事は、見晴らしの良い『茶寮』の個室。好みの照明の明るさ、音楽も選択でき、旅先でも自分好みの空間作りが。

腕を振るうのは、料理長の大野賢司氏。地産地消を大切にした素材選び。時に旬の走りのその先までもと、経験と技術の集大成で誰をも満足させる。食材の組み合わせから広がる、新しい食感、絶妙な風味、いくつもの仕掛けは、客を感動へと導く。

行燈の仄かな灯りと共に深い眠りへ、爽やかな朝日で、ゆっくりと目を覚ます贅沢な非日常。次なる季節の訪れが、待ち遠しくなるに違いない。



「スパやわらぎ」には、2人で一緒に施術を行なえる部屋がある。スパのラウンジにも2人の為のリラックスチェアが

【DATA】
住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保香湯5-4
TEL:0279-20-3040
チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00
※プランにより異なる。18歳未満の宿泊は不可。
部屋数:8室
1泊2食 1室2名利用時1名料金:4万3,200円〜(消費税・サービス料込、入湯税別)
カード:使用可
HP:http://www.kaichoro.jp



夕食にはソムリエが料理とのマリアージュを楽しめるよう、国内外の銘酒をグラスで5〜6種選んだ、マリアージュセット1万6,200円(サ別)を。「上州黒毛和牛フィレ肉」には赤ワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンの当たり年といわれる2005年がグラスに注がれた



朝夕の食事は7階にある、全室個室の『茶寮』で。カウンター席の他に伊香保の自然を臨むテーブル席と、趣の異なる個室は料理同様、ゲストを喜ばせてくれる



フロントからスパへと続く廊下には、グラフィックデザイナー、佐合ひとみ氏が手掛けた「光の壁」が


日本庭園の中に点在する9軒の別邸で愛を語り合おう



日本庭園の中に点在する9軒の別邸。小紫、利休茶など日本の伝統色の名が付けられている
日本最古のワイナリーが営む珠玉の温泉宿。ご馳走と美酒に酔いしれ別邸で過ごす芳醇な時間『笛吹川温泉 別邸 坐忘 まるき葡萄酒 SINCE 1891』

山梨県/甲州


甲州の自然に抱かれて湯に浸かり、忙しい日常を忘れることができる。ワイン愛好家には日本最古のワイナリー「まるき葡萄酒」経営の宿として名高い。2015年には源泉かけ流しの露天風呂付き別邸がオープンし、更なる魅力が加わった。アメニティも充実し、快適なプライベート空間の中でゆっくりとした時間を過ごせる。

四季の風情を映し出す日本庭園を眺めながら湯あみを楽しめる大浴場や野趣溢れる「洞窟風呂」でリラックス。高アルカリ性の源泉は、ほのかな硫黄の香りで心身を癒してくれる。別邸の露天風呂でも宿自慢の美肌の湯が楽しめる。



一汁三菜から始まる茶料理(夕食の一例)。旬の食材を活かした月替わりの懐石料理には、主の粋な手遊びともてなしの心が息づいている

築120年の古民家を移築・改装した『茶料理 懐石まる喜』で頂く夕食の茶料理は、一汁三菜から始まり、趣向をこらした旬の味覚を味わえる。宿周辺には、恵林寺など、武田信玄縁の名刹が点在し、茶事も盛んであったという。

季節の恵みを頂きながら、甲斐の国の歴史や文化に思いを馳せる。料理と共に楽しみたいのがまるき葡萄酒のワイン。地元で収穫されたぶどうを使い、樽でじっくりと熟成させたワインの味わいは格別だ。ここでしか出会えない希少なワインもある。



野趣溢れる巨石を配した露天風呂は宿泊客から高い評価を受けている。湯量も豊富な高アルカリ性の源泉はマイルドな肌触り

今年オープンした本館2階のライブラリーラウンジではワインのテイスティングが楽しめ、週末にはソムリエによるワインのミニ講座も開催される。書架にはワインやアートに関する書籍が並び、自由に閲覧でき、お気に入りの1冊が見つかれば購入もできる。

プライベート感溢れる空間で川の水音を聞きながらゆったりと過ごす心の休日。美肌の湯で癒され、美味しい茶料理とワインの口福にひたり、知的好奇心も満たしてくれる。



庭の景色を眺めながら自由な時間を過ごせる宿泊客専用のライブラリーラウンジは開放感溢れる空間

【DATA】
住所:山梨県甲州市塩山三日市場2512
TEL:0553-32-0015
チェックイン:14:00/チェックアウト:11:00
部屋数:別邸9軒/本館10室
1室2名利用時1名料金:1泊2食37,800円(基本プラン 消費税・サービス料込、入湯税別)
カード:使用可
HP:http://www.fuefukigawaonsen.com



別邸「二藍」の露天風呂。プライベート感溢れる空間で源泉かけ流しの美肌の湯を楽しめる



別邸「二藍(ふたあい)」。落ち着いた和室12畳にツインベッドルームは、和の趣と快適性を両立した心地良い空間



歴史ある古民家を改装し、現代的なデザインを取り入れた食事処『茶料理 懐石まる喜』。主人の技を間近に見られるカウンター席と、どこか懐かしい雰囲気が漂う掘りごたつ式の個室がある。季節の恵みをふんだんに使ったご馳走とワインのマリアージュを存分に楽しみたい。山里の旬の食材を使った朝食も好評


雄大な箱根の自然で開放感満載!



温泉大浴場「月代(つきしろ)」は、雄大な箱根の自然を眼下に、爽快さも開放感も満点。客室にも全て露天風呂が備わり、思うがままの贅沢な温泉三昧が楽しめる
国も時空も軽々と超え紡ぎ出された美と調和の空間。悠久の自然に抱かれて二人だけの贅沢な時間が流れる『箱根 吟遊』

神奈川県/箱根


玄関からロビーへ足を踏み入れた途端、不思議な感覚に捉われた。壁一面の窓に広がる鮮やかな森の緑。頂点へと吸い込まれるように、木の骨組みを集める高い天井。足の裏に触れる真新しい畳の清々しさ。緩やかに流れる調べは、ガムランだろうか。

バリ伝来の調度もしっくりと空間に馴染み、日本の様式美と異国情緒との完璧な調和を生み出している。内と外との境を超え、時空をも超越するかのようなその世界観は、京都の名刹の庭園にも似て、訪れる人を無限の広がりで優しく包みこむ。



「月音(つきね)」

「森のインフィニティ風呂」とも呼ばれる温泉大浴場。インフィニティとは、文字通り「無限」の意味だ。どこまでも続く山や森を眺めつつ、露天の湯に身を委ねれば、悠久の自然との絆を肌で感じられるかもしれない。「月代」と「月音」の2つがあるが、男女入れ替え制で、それぞれ違った景観が楽しめる。

更に、リフレッシュに欠かせないのがスパだ。オリジナルプロダクツを贅沢に使ったエステは、カップルでも受けられる。また、火・木・金曜には、朝7時30分から朝ヨガを開催。通常2,000円のところ、1,000円で参加できる手軽さもあって好評だ。



伝統的な和のテイストに、東南アジアのエッセンスが溶け込んだ心地良いロビー。窓の景色が「額縁庭園」のよう

温泉やスパでさっぱりした後は、待望のお食事タイム。夕食には、四季折々の最高食材を用いた懐石料理が供される。各部屋にダイニングルームが併設されており、寝室を通らず、直接、料理を運んでくれる心遣いが嬉しい。

仄かな明かりに包まれた夜の『箱根吟遊』は、微かに奔放な艶めきをまとう大人の世界。大切な人との2人の宿〞で、今宵も幸せな夢の時間が、ゆったりと過ぎていく。



個々の調度や装飾にも、宿の美学が横溢する

【DATA】
住所:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下100-1
TEL:0460-82-3355
チェックイン:14:00/チェックアウト:11:00
部屋数:20室
1泊2食 1室2名利用時1名料金:2万9,000円〜(消費税・サービス料込、入湯税別)※季節により変動あり
カード:使用可
HP:http://www.hakoneginyu.co.jp



営業終了後のSpaパビリオンは、1日1組限定で貸切が可能(夜9時から11時)。水面にキャンドルが揺れる、とびきりロマンティックな空間で、大切な人と贅沢なひと時を過ごしたい。料金は、宿泊客の場合で1万円、日帰り利用では1万2,000円。好みの音楽や演出の相談にも、スタッフが親切に応じてくれる他、シャンパン、花束、ケーキなども希望に応じて手配してくれる



水辺のガーデンラウンジ「明星」は、南国のリゾートを思わせるオープンスペース。オリジナルカクテルを手に、エキゾチックな夜を心ゆくまで楽しもう


貸切露天風呂でふたりだけの時間を



貸切露天風呂「空」。他に「星」もあり、共に和の風情のある信楽焼の陶器風呂。利用の際はチェックイン時に要予約。1回45分間で2,160円。湯上がり処には、冷水やアイスキャンディーも用意。タオル、バスタオルの他、様々なアメニティーグッズも充実
房総勝浦の味を懐石スタイルで堪能する最上級の晩餐と湯汲みに癒される宿『緑水亭 勝浦別館 翠海』

千葉県/勝浦


南房総の港町、勝浦に今年3月、グランドオープン。海から吹く風が、緑の樹々を揺らす高台の一角に佇む宿。約3,000坪の広大な敷地にはプールやペットホテル、ドッグランを併設。羽を伸ばして寛げる、南国リゾートを彷彿とさせる空間となっている。

木の温もりを感じる回廊を進むと、ハンギングチェアーが配されたエントランス・ロビーに到着。広々としたラウンジと、陽がふり注ぐテラスは居心地がいい。



露天風呂付き大浴場「月の湯」。夜にライトアップされる露天風呂は幻想的な風情が漂う

同宿はデザインやカラーリングなど、趣向を凝らした8タイプ・全15室のゲストルームを用意。客室は全て、和モダンな畳とベッドの和洋室の贅沢な空間。スタンダードなツインベッド和室から、専用露天風呂付きのスイートルームまで、旅のスタイルや好みに合わせて選べるのが魅力だ。

極楽の時が過ごせる温泉は、内浦山温泉「蔵の湯」。露天風呂付き大浴場「月の湯」の洗い場は、素肌に優しい畳敷。ここにも、宿のもてなしの心が感じられる。湯船に身を沈めれば、朝には鳥のさえずりが、夜には空に満点の星が輝く。



季節の懐石料理の一例。近隣の漁港での入札権を有する翠海。水揚げされたばかりの魚介類を満喫できるのも同宿ならでは。料理は全室、同じ懐石コースを提供。食前酒から始まり、前菜、御椀、向付、主肴など全13品。地元の日本酒やプレミアム本格焼酎も取り揃えている

この宿で最も注目したいのは、料理長・吉野修次氏が腕を振るう夕食だ。食材は、黒潮が洗う房総の海で獲れた新鮮な魚介を中心に仕入れる。伊勢海老や鮑、金目鯛といった高級食材をふんだんにあしらった季節のお造り、郷土料理である爐覆瓩蹐〞などが並ぶ。繊細かつ上品な味わい。

加えて季節感を大切にした色彩センス溢れる盛り付けが美しい。懐石料理は、個室の「ダイニング蔵」でゆっくりと堪能できる。贅を尽くした晩餐に自然と杯が進み、2人の会話も弾む。「また訪れたい」。そう思わせる和みの宿である。



「花の香」はテラス付きで、遠方に海も臨める部屋。1室2名利用時1名料金は2万4,840円〜

【DATA】
住所:千葉県勝浦市興津久保山台1990
TEL:0470-64-6811
チェックイン:15:00/チェックアウト:11:00
部屋数:15室
1泊2食 1室2名利用時1名料金:1万9,440円〜(消費税・サービス料込、入湯税別)
カード:使用可
HP:http://suika-k.jp



個室ダイニング「蔵」。2〜8名まで利用可能な個室は全15室



日本料理一筋で修業を重ねた料理長の吉野氏。厳選した魚や野菜を五感で楽しむ、極上の晩餐に仕上げる吉野氏の料理は大好評。季節を映し出す花などをかたどったきめ細やかな逸品に、日本料理の繊細な美しさを改めて感じさせられる



1F客室「花の香」の信楽焼半露天風呂。滞在中、いつでも好きな時間に湯に浸かることができる贅沢こそ旅の醍醐味


最上階にある展望大浴場で絶景を眺めながら



最上階にある展望大浴場「富士の湯」の露天風呂。爽やかな海風と、檜の香りが心地良い
往年の名士たちにも愛された駿河湾屈指の絶景と美食が人気の老舗旅館そのもてなしの真髄を享受する『松濤館』

静岡県/伊豆三津浜


明治44年(1911)創業の名門旅館である。この宿を愛した名士には、昭和天皇の弟君・高松宮殿下をはじめ、吉田茂元首相、作家の武者小路実篤や志賀直哉の名も並ぶ。

伊豆長岡から車で15分、海にせり出すように建つ館は、古くから駿河湾屈指の富士の眺望で知られる。とりわけカラリと晴れた冬の日、海の彼方に望む雪を冠した富士は秀麗そのもの。



日本画家の梅原龍三郎も、ここを定宿に「三津浜の富士」を描いた。夏から秋にかけても、宿泊する日が快晴ならば、ロビーや客室から、あるいは大浴場の露天温泉に浸かりながら、海の彼方に浮かぶ夏富士の清々しい姿に出会える。

そして、現代の『松濤館』は、知る人ぞ知るグルメの宿でもある。厨房を率いるのは、「伊豆にこの人あり」と言われる現代日本料理の雄、今吉良一総料理長。季節の食材の魅力を自由自在に引き出して、メリハリの利いた献立を作り上げていく。



今吉総料理長による、和の創作料理。初夏らしい、爽やかな料理の数々が並んだ。器ひとつにも神経が行き届き、美しく盛り付けられた料理を、より一層引き立てている。写真はコースのごく一部で、他に月替わりの鍋なども登場する

ひと皿、ひと皿に手仕事の技が冴え、美味であるのはもちろん、どれも繊細で実に美しい。小さなサプライズや、遊び心も散りばめられ、食事が進むほどに、自然と笑顔が広がっていく。



ラウンジでは、終日、無料でソフトドリンクが提供されている。早速コーヒーを頂き、寛ごう。天気が良ければ、三角おにぎりのような緑の「淡島」越しに、富士も眺望できる

ラウンジの窓辺の席では、到着したばかりの若いカップルに、女将がにこやかにウェルカムドリンクをすすめていた。家族何代にもわたリ訪れる、リピーターが多いのも特徴だ。女将を筆頭とするスタッフの、温かな接客と心遣いが、同館を「また来たい宿」へと育ててきたのだろう。

伊豆・三津シーパラダイス、あわしまマリンパーク、内浦湾クルーズ、ユネスコ世界文化遺産の韮山反射炉など、周辺には観光スポットが多く、夏休みが楽しみな海辺の宿でもある。



客室は、すっきりとした数寄屋風の造り。スマホもテレビも忘れて、ただゆったりと過ごしたい

【DATA】
住所:静岡県沼津市内浦三津7
TEL:055-943-2311
チェックイン:14:00/チェックアウト:11:00
部屋数:24室
1泊2食 1室2名利用時1名料金:2万3,000円〜(消費税・サービス料込、入湯税別)
カード:使用可
HP:http://www.shoutoukan.com



客室の半数は露天風呂付き。大浴場の開放感は魅力だが、落ち着けるサイズのこちらの露天風呂も、やはり捨てがたい



館内は和モダンな空間。ロビーでは、折々の季節に相応しい絵画や掛け軸が、到着したゲストを歓迎してくれる。フロント横にはお土産コーナーが設けられ、愛らしい和小物や、地元の名産品などが並ぶ。最近増えている外国からの個人客にも喜ばれそうだ


東京より10度涼しい日光市内へ



半円形のフロント奥のロビー。大きな窓の向こうはみずならの高い木々、その奥に中禅寺湖が見える。宿泊客でなくても、利用可。ゆったりとしたソファ席で旅の疲れを癒そう
湖に抱かれた高原の避暑地で非日常の贅沢を心ゆくまで過ごす夏『中禅寺金谷ホテル』

栃木/奥日光


東京より10度涼しい、日光市内からいろは坂を経て1時間、奥日光・中禅寺湖畔のロッジ風の宿。明治〜昭和初期、ヨーロッパの大使館の別荘が湖畔に立ち並び、夏はハイソサエティな外国人の避暑地として利用されていたエリア。

宿から一番近い中禅寺湖畔ボートハウスには、今でもベルギー王国大使館別荘所有のボートが残されている。湖東岸のイタリア大使館、イギリス大使館の別荘も公開されているので、立ち寄ることをおすすめする。



ホテル自慢の温泉露天風呂『空(そら)ぶろ』。12キロ先の奥日光湯元に湧き出る湯を引いている。四季折々でそれぞれの自然の風情を味わえる。内湯、外湯共に源泉かけ流しの硫黄泉。午後1〜4時は、立ち寄り湯の客にも開放している(大人1,300円)

宿は3階建ての低層スタイル。全室西向きに建てられ、バルコニーからは湖を木立越しに望むことができる。本格的な夕食前に、自慢の温泉はいかがだろう?温泉露天風呂「空ぶろ」で外気のひんやりした風とおいしい空気に触れながら、ゆっくりと浸かりたい。

目に入るみずならの木々の緑の濃さに心を奪われながら、硫黄泉で肌もスベスベ、自分だけの時間が取り戻せるよう。夜は12時まで、朝は5時から利用可能だ。



「本日のディナー」のメインは「とちぎ霧降高原牛フィレ肉のポワレソース ポワヴラード 山椒の香り」

期待のディナーは1階のダイニングルーム『みずなら』で。金谷ホテル自慢の歴史と伝統のフレンチフルコースは日替わりで、2種からチョイス。開放的で明るい店内は、余裕あるレイアウトで居心地が良い。部屋からとはまた異なる、1階からの眺めに心を洗われる。

夜のしっとりした大人の雰囲気の中、おすすめのハウスワインにグラスを傾け、伝統の中にも創意工夫が見られるオードブル、スープ、魚、肉料理を心ゆくまで。デザートに至るまでかなりのボリュームだが、味は言うことなし。



魚料理「黒曹以(くろそい)と栃木県産アスパラのロティ」が登場

そして、こちらで頂く朝食もまた、楽しみのひとつ。コンチネンタルのモーニング、常連客が迷わず注文するオムレツは要チェック。100年以上の伝統が息づく熱々、フワフワがたまらない!



ジュニアスイートルーム。全室バルコニーまたはウッドデッキを備えているので、色濃い緑の木々が一望できる。朝の鳥のさえずり、夜の木々の囁き、満天の星。奥日光の自然がそこにある

【DATA】
住所:栃木県日光市中宮祠2482
TEL:0288-51-0001
チェックイン:14:30/チェックアウト:11:00
部屋数:57室
1泊2食 1室2名利用時1名料金:22,800円〜(消費税・サービス料込、入湯税別)
カード:使用可
HP:http://www.kanayahotel.co.jp/ckh



金谷ホテル伝統の、由緒正しい西洋料理が堪能できるダイニングルーム『みずなら』。細長い店内は、客室と同様、中禅寺湖を望むように、西側は全てガラス張り。ディナー、モーニング共に利用できる



標高1,271mの中禅寺湖前に佇む、米松をふんだんに使用した、ロッジ風の高原ホテル。1873年創業の日光金谷ホテルの流れを汲む品格とホスピタリティを兼ね備えているだけに、奥日光の雄大な自然の魅力と共に、最高の休日が約束されている