Doctors Me(ドクターズミー)- 【線維筋痛症】は理解されない? 激痛を伴う原因不明の病気とは

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2016年8月24日(水)放送の『ザ!世界仰天ニュース』で特集された、線維筋痛症。

線維筋痛症の患者として出演された如月まぁやさんは、音楽の先生を目指して練習に励んでいた高校1年時に左手首の違和感を覚えました。

腱鞘炎と診断され安静にしていましたが、治る気配がなく、あらゆる動作で右手、肩や首などに強い痛みが生じるようになり、日常生活に支障が生じていましたが、なかなか線維筋痛症という病名にはたどり着きませんでした。

あまりの痛みに死ぬことすら考えたという如月さんでしたが、お母さんの献身的な支えにより、現在は合う薬が見つかり、病気と闘いながら音楽の道を再び目指しているとのことです。

今回は、「誰にも理解されない病気」と言われる線維筋痛症について、多くの人に知ってほしいと願い、医師に解説していただきました。

線維筋痛症とは?

線維筋痛症はちょっとした動作をするだけでも全身が痛む原因不明の難病です。
検査結果でも異常が見られず、原因もはっきりと解明されておりません。

痛みの度合いに個人差はあれども、日常的に痛みが持続するので生活に支障があらわれます。重度になると、寝たきりになったり、精神疾患を患ったり、ときには記憶を失ってしまう場合もあります。

全国で患者は200万人いるといわれていますが、認知度が低い疾患とされており、見た目から何ともないじゃないかと誤解されてしまうこともあります。

日常生活で襲いかかる痛み

・シャワーの水が触れる
・日光を浴びる
・そよ風が肌に当たる
・食事をする
・髪を洗う
・雨に当たる
・服が擦れる

上記のような何気ない日常の動作を行なうだけで激痛が生じます。

患者さんはその痛みを、「血管にガラスがジャラジャラ流れてる」「槍が突き刺さる」「内部で爆発が起きている」などと表現しており、苦しみに耐えきれず、自ら命を絶ってしまうケースもあるほどです。

「線維筋痛症」は何科でどのような検査を受けますか

線維筋痛症は、リウマチ科で治療を受けることが多く、整形外科や心療内科、一般内科で診療を行っていることが多いようです。

リウマチなどほかの病気の併存などを確認するために血液検査などを行うことがあり、また、圧痛点を押してどのくらいの場所に痛みを感じるか、といったことも診断の参考になるということです。

「線維筋痛症」でおこなわれる治療

薬物療法


炎症を抑える薬や神経に作用する抗うつ薬や精神安定剤なども用いられます。

運動療法


水泳やヨガ、ウォーキングなども治療に取り入れられることがあります。

物理療法


電気による治療や、温熱療法なども行われます。

心理療法


認知行動療法も線維筋痛症の治療に用いられています。

代替医療


マッサージや鍼灸なども行われています。

「線維筋痛症」で併発しやすい病気

■リウマチ
■シェーグレン症候群
■膠原病
■脊椎関節炎
■変形性脊椎症
■手根管症候群
■過敏性腸症候群
■うつ病
■不眠症
■慢性疲労症候群

医師からのアドバイス

線維筋痛症は、非常につらい痛みがあるのにあまり知られていない病気であること、検査値などに明らかな異常が出ないことから、周囲に理解されにくいことも多いようです。

目に見えないぶん他者からは分かりづらく、気のせいではないか、精神的なものだと思われることで、余計につらくなってしまう方もいます。

まずは、線維筋痛症という病気があること、本人にしかわからない強烈な痛みがあることを、理解することからはじめましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

線維筋痛症の痛みを歌った「Pain」



現在音楽活動を行っている如月まぁやさんが線維筋痛症の痛みをダイレクトに歌った曲「Pain」