下水油やメラミンミルクなど、中国では次から次へと食品問題が起きてきた。日本にも、毒入り餃子事件や、期限切れの肉を使った中国産加工肉が問題となり、ファーストフード店が打撃を受けるといった被害が起きており、対岸の火事とは言いきれない状況だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 下水油やメラミンミルクなど、中国では次から次へと食品問題が起きてきた。日本にも、毒入り餃子事件や、期限切れの肉を使った中国産加工肉が問題となり、ファーストフード店が打撃を受けるといった被害が起きており、対岸の火事とは言いきれない状況だ。

 最近では中国政府も食品問題の解決に真剣に向き合いはじめ、改善された面もあるものの、いまだに使用禁止の有毒物質が食品から検出されるという報道が後を絶たない。

 そのため、中国国民の間では、自分で作ったもの以外は信用できないという見方が一般的だ。日本の食品は中国と対照的に安全であり、中国では「神話」扱いすらされている。中国メディアの財経頭条は20日、日本が食品の安全確保に成功した理由について分析する記事を掲載した。

 中国には「民は食をもって天となす」という言葉があるが、食の安全には程遠いのが現状だ。しかし、食の安全大国・日本でもここまで来るのには長い道のりがあり、1950年代にはヒ素中毒事件や食中毒事件などが発生していると指摘。しかし、こうしたショッキングな事件をきっかけに食の安全性が問われるようになり、被害者による組織が結成され、企業から補償を得るに至り、政府も関連する法の整備を進めるようになったと紹介した。

 記事は、日本がこうした痛い教訓を生かしてきたことを評価。2011年の福島原発事故による農産物の風評被害の際にも、インターネットを利用した、生産者の顔が見える農産物づくりが整備された。こうした経緯を経て食の安全大国となった日本の例は、中国も大いに参考にするべきだと記事は主張した。

 日本では学校給食などから中国産の食品が次々と姿を消しているとされ、次世代の健康にかかわる食品の安全を重視している日本の姿勢は「敬服せざるを得ない」と認めて称賛。日本人の真面目さは中国人からすると時に異常とも感じられるというが、「本来あるべき正常な態度なのかもしれない」と締めくくった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)