北澤直氏

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近頃、AIという言葉をやたらと目にするようになった。「人工知能」を意味する英語の略称だが、企業経営の判断にも活用される日が近く、資産運用の世界でも人智をはるかに超えた手腕を発揮することが期待されているという。果たして、本当にAIによる運用は万能なのか? 徹底検証してみたい

◆「お金のデザイン」取締役COOインタビュー

 スマホをタップして9つの質問に答えれば、どんな資産運用がベストなのかが瞬時に判明する――。この特集の冒頭でも触れたように「THEO」のサービスはかなり画期的な内容だ。その提案に同意して資金を託すと速やかに投資がスタートし、リバランス(当初に定めた配分比率とのズレの調整)、リアロケーション(市場の情勢に応じた配分比率自体の見直し)もすべてお任せの運用が行われる。運用助言で手数料は発生せず、投資家が負担するのは預かり資産の1.0%に相当する「投資一任報酬」のみだ。

「資産運用の個別分析ツール自体は、金融機関の営業マンなどが10年程前から用いていました。しかし、それらはあくまで投資信託の販売ツールにすぎなかったのが実情です。当社のサービスはそれと一線を画しており、投資家側の目線から最良の資産運用が明らかになるように設計されています」

「THEO」の運営会社である「お金のデザイン」COOの北澤直氏はこう胸を張る。同サービスについては、資産運用研究の第一人者で京都大学大学院教授の加藤康之氏が監修を務めているという。では、具体的にどういった資産運用が指南されるのか?

「質問に対する回答内容をもとに、約6000にも及ぶ米国市場上場のETF(指数連動型上場投資信託)を組み合わせた最適なプランが個別に提示されるようになっています」(北澤氏)

 米国市場には様々な地域の株式や債券、REIT(不動産投資信託)、コモディティ(商品)などに連動するETFが豊富にそろっており、それらを組み合わせることで本格的な国際分散投資を実践できるわけだ。しかも、その組み合わせについてはロボ任せで自分自身が頭を悩ます必要がないうえ、「THEO」を通じた投資は10万円からスタートできるという。ひと昔前までは、この程度の金額で国際分散投資を行うのはまず不可能だった。

「サービス開始から1か月後の利用者データを見ると、全体の84%のお客さまが投資をほぼ未経験で、年齢は30代以下が56%、保有資産は500万円未満が49%を占めていました。今まで資産運用の必要性は感じつつも躊躇していた若い世代から特に支持していただいている様子です。当社のサービスを通じて、資産運用の裾野が一気に広がる可能性を感じています」(北澤氏)

 プランの変更・解約申し込みは365日24時間対応しており、提示された資産配分を自分なりに調整することも可能。自分自身ではどこに投資すべきか判断がつかないという人や面倒だから考えたくないという人にとっては、手軽で偏りのない運用を始められる有効な選択肢となってきそうだ。

【北澤直氏】
お金のデザインCOO。’75年生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。ペンシルベニア大学大学院修了。モルガン・スタンレー証券に6年間在籍。以前は弁護士として、日本とニューヨークで金融・不動産関連の法律業務を手掛ける

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