日本を国内総生産(GDP)を抜き去ったことで近年ますます自信を深めている中国だが、その経済の実態は数多くの疑問と問題を内包している。増加し続ける債務や拡大する不良債権、さらには生産能力の過剰など中国経済には危うさも存在するのが現実だ。(イメージ写真提供:123RF)(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を国内総生産(GDP)を抜き去ったことで近年ますます自信を深めている中国だが、その経済の実態は数多くの疑問と問題を内包している。増加し続ける債務や拡大する不良債権、さらには生産能力の過剰など中国経済には危うさも存在するのが現実だ。

 中国メディアの環球外匯はこのほど、日本はこれまで中国から多くのことを学んだ国であり、「日本は大国か、それとも小国か」と問えば、多くの中国人は「小国だと答えるはず」と主張する一方、日本は数多くの不利な要素に直面しながらも今なお世界第3位の経済大国であると論じた。

 記事は、多くの中国人は人口や国土の規模から日本を小国扱いすると主張する一方、日本は間違いなく大国であると主張。日本はこれまで長期にわたってデフレに苦しみ、円高の影響もあって輸出不振にあえいでいたとほか、少子高齢化によって国内市場が縮小するという問題を抱えていることを指摘。

 一方、中国経済は改革開放から30年を経て、世界第2位の経済規模となったことを挙げる一方で、生産能力の過剰やイノベーション力の弱さ、環境汚染などによって経済発展や経済構造の転換を阻害される問題に直面していることを指摘した。また、中国経済の最大の問題は長期にわたって世界の産業チェーンも末端に位置していたことから「多くの産業で基幹技術がないこと」だと指摘し、国外から基幹部品を輸入せざるをえないのが現実と論じた。

 また、中国でも高齢化が進んでいるほか、人件費の上昇によって中国国内では産業の空洞化が危惧されていることを指摘。さらに中国国内の市場も貧富の差が拡大していることで、消費能力を持つ人口の規模は限定的であることを伝えたほか、結婚に必須でありながらも価格が高止まりしている不動産が「中国人の消費を奪っている」との見方を示した。

 記事は、日本経済が停滞しているのは事実だとしながらも、「それでも日本は世界第3位の経済大国」だと指摘。国土面積も小さく、天然資源も少なく、高齢化も進んでいるなど経済発展を制約する要素は多いにもかかわらず、世界第3位の経済大国である時点で日本経済の質は中国よりも高いのは間違いなく、経済規模だけで中国は得意げになるべきではないと論じている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)