■連載/阿部純子のトレンド探検隊

◆薪の火と煙により独特の風味を出す「WOOD-FIRED GRILL」

 東急東横線の自由が丘駅南口から徒歩1分の場所にオープンした「THE BANFF(ザ・バンフ)」は、日本初の“キャンプファイアー・ダイニング”。店に入ると薪を燃やしたスモーキーな香りが漂っている。ログハウスを模した木材やレンガで構成され、半円状になった大きなカウンターやグリルで使う薪が積まれていて野趣あふれる内装になっている。

自由が丘でキャンプが楽しめる?日本初のキャンプファイアー・ダイニングのお味やいかに? 自由が丘でキャンプが楽しめる?日本初のキャンプファイアー・ダイニングのお味やいかに?

 オープンキッチンの中にあるのが、ナラの木を燃やして、火と煙で仕上げる「WOOD-FIRED GRILL」。このグリルの最大の特徴は遠赤外線効果で、食材の表面を一気にかたく締めるので、うまみを外に逃さない効果がある。

自由が丘でキャンプが楽しめる?日本初のキャンプファイアー・ダイニングのお味やいかに?

 また、薪火はほとんど水分を含まないため、表面はパリッとし中はジューシーな食感に仕上がる。スモークとは違う燻され方なので、食材の味もそこねることなく風味が増す。そしてなんといっても、薪や炭に含まれるミネラルの効果で生まれる独特の木の香りが、ガス火で調理する料理と全く異なる。

●薪焼きリブロース/200g・2980円、300g・3780円

薪焼きリブロース

「WOOD-FIRED GRILL」の特徴を最大限に味わえるのがリブロースのステーキ。放牧で草だけを食べさせて育てている、北海道の井上牧場のビーフを使用。各部位ごとに異なる量の塩で熟成させるソルトエイジングを施しており、熟成させた肉は水分が抜け、弾力とうま味がアップ。

 脂もさっぱりとした味わいで、スモーキーな香りも食欲をそそる。3種類のオリジナルソース(バーベキューソース、ソイベースソース、レモンジンジャー)が用意されているが、ソルトエイジングで肉自体に塩味がついているので、何もつけずに食べると肉のうまみと甘さを堪能できる。

●スモーキーチーズフォンデュ/1680円

スモーキーチーズフォンデュ

 色とりどりの野菜は、相模原市にある「ゆい農園」で無農薬・有機質肥料で育てた季節の野菜を薪火で焼いたもの。ディップするチーズには、リンゴの木のチップを使ったスモークガンでスモークとエメンタールチーズを合わせて香りづけした。野菜によく絡むクセのないチーズなので食べやすくスモーキーな香りも同時に楽しめる。

●本日の魚介 薪火のソフトグリル/1280円

本日の魚介 薪火のソフトグリル

 仕入れ状況や季節によって内容は異なるが、取材日は紋別ホタテのソフトグリルが提供された。北海道のサロマ湖で育った栄養豊かなホタテを薪火で瞬間的にグリルすることで、ホタテ特有の甘さとうまみが存分に引き出されている。ホタテを引き立てるのは夏野菜のマリネ。この日はズッキーニ、キュウリ、トマト。これらの野菜は渋谷にあるビルの屋上で育てられたものだそう。上にかかっているのが大葉を使ったピストゥソース。和風のあっさりとした味わいで、素材本来の味を生かすのにぴったり。

●キャンピングスモア/780円

キャンピングスモア

 キャンプでの定番スイーツといえばキャンプファイアーで焼いたマシュマロをチョコレートと一緒にグラハムクラッカーに挟む「スモア」。バンフではスモアを“香りを食べるデザート”として提供する。

 専用のジャーを開けた瞬間に立ち上げるスモークと共に香りが広がり、薪火で焼いたばかりのマシュマロを食べる雰囲気を再現。スプーンでかき混ぜながら食べるが、焼いてトロトロふわふわになったマシュマロと、甘いチョコクリーム、さっくりとした軽いクランチクッキーがジャーの中で混然一体となり、幸せな気分になることうけあい。ここに来たらぜひ味わってもらいたい一品。

●薪焼きローストビーフBBQサンド/1580円

薪焼きローストビーフBBQサンド

 ランチタイムで提供されるボリューム感のあるサンドイッチ。ソルトエイジングを施した牛肉をローストビーフにしてバーベキューソースで味付けし、たっぷりの野菜と共にいただく。具材を挟むパンにも薪火の香りをまとわせている。ランチメニューはすべてドリンク付き。

●子供のモヒート/780円

子供のモヒート

 数種類のフルーツをシロップマリネにしてシャーベット状に凍らせてから、生のミントと合わせて、トニックウォーターを入れたノンアルコールドリンク。しゃりしゃりとしたシャーベットとたっぷり入ったミントの香りはまさにモヒートの雰囲気。割り材はジンジャーエールかトニックウォーターのどちらかを選べる。

【AJの読み】煙の香りがついてもOKな服装で

 キャンプファイアーは小学生の時が最後だったが、薪の香りをかぐと懐かしい気分になる。味だけでなくビジュアルや香り、音でも楽しむというのがコンセプトだけあって、ユニークな趣向を凝らしたメニューも多い。シメの「ブレンドコーヒー」(ポット・680円)は、レインフォレストアライアンス認証のコーヒーをフレンチプレスで提供。琺瑯のカップがキャンプらしさを盛り上げる。店内はスモークの香りが漂っているので、匂いがついても気にならない服装がおすすめ。

文/阿部 純子

■連載/阿部純子のトレンド探検隊