文具も見た目が9割。出世する文具選びの「新」発文具ひとつでアナタのイメージが変わる。そこでまずは文具選びで、見落としがちなポイントを三者三様の視点から語ってもらった。たった1本のペンで一生分の信頼まで手に入れることができるかも!?

■ファッションコーディネーター 吉田氏ならこう選ぶ!装いの基本は、「文房具の紺スーツ」から

 文房具もファッションも、基本的にはコミュニケーションツールです。お客様や商談相手からどのように見えるのか、意識することが大事ですね。例えば、ペン選びを考えた場合、ベーシックな黒が基本。まさに装いの基本は、「文房具の紺スーツ」からということです。

 そのうえで、会社のドレスコードを考慮して、ジャケパンが許されるなら明るい色のペンもいいでしょう。また、商談の席などでは、相手の手元に視線がいきますよね。そんな時は100円のボールペンよりも、気の利いた1本であれば「お話をきちんとメモしています」というアピールになります。ノートにもカバーをつけることで、さりげなく気配りを伝える。相手に失礼のないモノ選びを軸に考えるとよいでしょう。

 最後に全体として、アイテムのグレードのバランスを考えるべきですね。15万円のスーツに1万円の靴ではバランスがよくないように、もし7万円前後のスーツを着られる方であれば3万円前後のペンがオススメです。

全身コーディネートを考慮

◎全身コーディネートを考慮

一点豪華主義は変に目立ちます。大切なのはコーディネートを意識したバランス。100円のペンもTPOに応じて使い分ければいいのです。

スーツの鉄則=天然素材

◎スーツの鉄則=天然素材

名刺入れやノートカバーを選ぶ際は、革製品で統一するといいでしょう。天然素材はスーツスタイルの基本。靴やベルトとの相性もいい。

相手を思いやる気持ちで

◎相手を思いやる気持ちで

自分が欲しい、よりも相手に失礼にならないものを。基本の黒や紺など濃い色がおすすめ。ご自身の年齢や役職も意識して選んで。

吉田泰則さん

ライフブランディング代表取締役。ISETAN MEN’Sバイヤーとして活躍後、メンズ向けのファッションコーディネート事業を起す。

■ステーショナリーディレクター 土橋氏はココをチェック!より多くの文房具を使い、 自分のこだわりを追求する

 文房具は仕事で必ず必要になるもの。自分のお気に入りのアイテムで揃えておくと、気分が乗って仕事がはかどる効果があると思います。特に使用頻度が高いペンは、仕事に集中できるものを選ぶべき。私は気に入ったペンしかデスクに置かず、相性が合わないペンは視界から外すようにしています。

 そんなお気に入りの文房具を見つけるにはとにかく多くを使ってみるしかありません。いろいろなワインを飲むと舌が肥えるように、文房具も多くを使うと自分のこだわりが見えてきます。

 特にペンにこだわってほしいのは、営業職の方です。商談において、ペンはプレゼンテーションツールでもあります。資料を指し示すにしても指よりペンのほうがスマート。そして、最後はそのペンでサインをしてもらうことになる。それが価値あるもので、大切に使われているなら顧客も安心できます。人は持っている文房具で判断されるもの。少々、値が張っても、自分への投資だと思えば思い切れるのではないでしょうか。

文房具も鏡でチェック!

◎文房具も鏡でチェック!

自分に似合うペンを探す際は、洋服を買う時のようにペンを使う自分の姿を鏡で映してみる。ペンを持った自分の印象がよくわかる。

使われている時こそ魅力がわかる

◎使われている時こそ魅力がわかる

どんな道具も人に使われている時が一番輝くもの。人が使っている文房具にアンテナを張れば、お気に入りに出会える機会が増えるはず。

動いているペン先には視線が集まる

◎動いているペン先には視線が集まる

人は動きのあるものに視線がいく。商談の際、説明部分を指し示すのにペンを使う人なら、ペン先にもこだわって選びたい。

土橋 正さん

文具メーカーの商品企画やPRのコンサルティング、文具売り場のプロデュースなどを行なう。近著は『モノが少ないと快適に働ける』。

■心理コーディネーター 織田氏はこう分析する!女子ウケを狙うなら、キーワードはカワイイです

 文具はコミュニケーションのための[共感型]、使い勝手を優先する[スペック重視型]、そして自分をよく見せるための[自己プロデュース型]と3タイプに分けることができます。誰に向けてその文具を持っているのかという観点から、これらの3タイプを使い分けてみるといいでしょう。

 例えば、デジタル全盛の今、手で書くこと自体に価値があります。だからこそ、手書きという面倒なことに、プラスαしてあげるとさらなる効果を期待できます。同僚の女の子に伝言メモを残すにしても、味気ない付箋よりカワイイ付箋のほうが付加価値が高い。女子ウケを狙うなら、共感型の文具を揃えておくことがオススメです。

 ビジネスパーソンの皆さんは、結構見逃しがちですがメモや付箋、マスキングテープなど効果的なツールはたくさんあります。文具店でぜひチェックしてみてください。たった数百円の投資で女子ウケがいいなら安いものでしょ。ブランド品をプレゼントするより、費用対効果は高いと思います。

文房具の色味でその人がわかる!

◎文房具の色味でその人がわかる!

暖色系を好む人は、温かみややさしさを感じたいとか、実は目立ちたいという心理も。寒色系を選ぶ人は冷静さを示したい人で、男性に多い。芸術家などは寒色でも紫を好み、芸術性を演出。シルバーのペンなどは、高級感を演出できるのでブランディングの意味合いも大きい。

◎文房具における3タイプ

自己プロデュース型

〈自己プロデュース型〉
高価な時計を身につける感覚と近いですね。お金はかかりますが、その人の価値を高める戦略です。

スペック重視型

〈スペック重視型〉
多色ペンや消せるものなど、自分の中の効率を最大限にしたい時。技術職系に多い傾向だという。

共感型

〈共感型〉
カワイイ付箋やメモで円滑なコミュニケーションが生まれる。手頃な価格で、プレゼントにも最適。

織田隼人さん

男女による心理の違いや恋愛心理学などに関する著書多数。サイト「知りたい! 相手の気持ち」では心理相談も。http://sinri.biz

文/編集部