近年、香り付き洗濯洗剤が広く出回るようになり、利用者が増えてきている。同時に国民生活センターに寄せられる洗濯洗剤の匂いに関する相談件数も増加傾向にあり、2015年度は5年間の約4倍にまで上昇。しかも相談は、暑くなり汗や汚れで洗濯物が増える時期に増加する傾向にある。香り付きの洗濯洗剤の匂いで悩む人が多いのは、まさに今の季節なのだ。こうした現実を受けてシャボン玉石けんは、20代から50代の女性を対象にして「香り付き洗濯洗剤に関する調査」を行なった。

香り付き洗濯洗剤に関する調査

■22%が「香害」の被害を受けつつも、定期的に香り付き洗濯洗剤を使用

調査の結果、32%の人が人工的な香料のニオイで頭痛、めまい、吐き気、関節痛などの体調不良を起こす「香害」の被害を受けていることがわかった。しかしながら、体調不良を起こしているにもかかわらず、定期的に香り付き洗濯洗剤を使用している人は全体の22%を超え、現状を軽視している状況も明らかとなった。

「香害」については、全体の半数以上の人が知っており、この問題がより身近なこととして認識されている。しかし、「香害」について知っていても定期的に香り付き洗濯洗剤を使用している人が全体の36%を超えており、引き続きこの問題を注視していく必要がある。

また、今回の調査結果から見えてきたこととして、定期的に香り付きの洗濯洗剤を使用し体調不良となっている人も、無香料の洗濯洗剤を使用するなど香料から遠ざかった場合、その不調は64%の人が軽減したという。

香り付き洗濯洗剤に関する調査

NPO法人化学物質過敏症支援センター事務局長の広田しのぶさんは、こう警鐘を鳴らす。

「近年、香料が原因で健康障害を引き起こす『香害』が社会問題となっており、その症状は頭痛やめまい、呼吸困難、湿疹、関節痛など様々です。香料の正体は、化学的に合成もしくは抽出された化学物質であり、洗濯洗剤などの香り付きの商品から揮発している香料を呼吸とともに吸い込むと、香料の成分が体内に蓄積し、症状を起こします。香料に使われている化学物質を長期間にわたって少しずつ取り込み個人の許容量を超えると、現在症状のない方でも体調不良を起こす危険性があり、注意が必要です」

「香り」は、自分自身のストレスにつながるだけでなく、周囲の人たちの体調不良の原因にもなっている。一度、身近にある香りを見直す必要がるだろう。

【調査概要】
調査方法:WEB調査
調査機関:2016年4月22日〜28日
サンプル数:415

文/編集部