「ブレグジット」による世界株安から、一転して上昇トレンドを回復した7月の外国株相場。米国の景気回復や利上げ延期への期待が相場を押し上げているようだ。今月も外国株投資に役立つ情報を盛りだくさんでお届けします!

米国雇用統計の 改善でリスクオン。ブラジル株が高い

7月の外国株相場は、米国FRB(連邦準備制度理事会)が利上げを急がないとの見通しが強まったことや、6月の米国雇用統計が市場予想を大幅に上回ったことなどから、リスクオン姿勢がやや強まって軒並み上伸した。

英国のEU(欧州連合)離脱決定による世界的な金融相場の混乱は7月上旬でおおむね収束し、外国株相場は上昇トレンドを取り戻しつつある。

7月8日に発表された6月の米国雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比 28 万7000人増と市場予想を大幅に上回り、景気先行き懸念が弱まった。にもかかわらず、ブレグジット(英国のEU離脱)が世界経済に及ぼす悪影響などからFRBは年内の利上げを延期するとの見通しが強まっており、株高を促した。

米国のNYダウ平均株価は、6月の雇用統計が発表された8日から9営業日続伸し、7営業日連続で最高値を更新。 7月 20 日には過去最高値の1万8595ドルをつけた。

リスクオン姿勢が強まったことで新興国株への資金還流が進み、なかでもリオデジャネイロ五輪を控えるブラジル株が急伸。ブラジル株の主要インデックスであるボベスパ指数は、7月の1カ月間で11 ・2%上昇した。

中国株は、上海総合指数が7月の1カ月間で1・7%高、香港市場のハンセン指数が5・3%高といずれも上昇。7月15 日に発表された中国の今年第2四半期(4〜6月)の実質GDP(国内総生産)成長率が前年同期比で横ばいの6・7%に落ち着いたことや、追加の景気刺激策への期待が強まったことなどが相場を下支えした。ただし、中国では小型株に対する投機規制強化の観測も高まっており、今後の相場の行方には注意が必要だ。

東南アジアではベトナム株が好調。VN指数は7月 14 日に681ポイントと約8年ぶりの高値を記録した。