2016年8月24日、高知県北部にある吉野川上流の早明浦(さめうら)ダムで、大川村旧役場庁舎が3年ぶりに水面に姿を現したと、地元テレビ局・新聞などで報じられ、大きな話題となっている。

写真は、現在の早明浦ダムの貯水率を示す数字や、水面から現れた旧役場庁舎の屋根など、ニュース番組の映像のようだ。「旧大川村役場が現れたそうで」というコメントも添えられている。

「四国民がかなり焦り始める......」


2008年渇水時の早明浦ダム画像。奥に見えるのが旧大川村役場(As6022014さん撮影、Wikimedia Commonsより)

現在、早明浦ダムがある場所には、かつて大川村の集落があった。ダム建設時には、激しい反対運動があったことで知られる。そしてダム完成とともに、かつての村役場は水没。現在では、その姿が見えるか見えないかが、ダムの水量を知る目安ともなっている。

冒頭のツイートに対して、こういった声が寄せられている。

「3年ぶりに旧大川村役場が見え始めました。ヤバい」「四国民がかなり焦り始める時期がとうとう来てしまった」「早明浦ダムに役場が顔を出された...!」などというつぶやきであふれている。

......というのも、早明浦ダムの水は四国4県で利用されているからだ。とくに徳島県、香川県には、より多く配分されているため、早明浦ダムの貯水率にはより敏感になる。

「このままだと、全体が現れるでしょうなぁ...徳島新聞の一面を飾ることになる」「ふむ、讃岐国の水事情を図るバロメーターだな」など、徳島県民、香川県民は気が気ではないらしい。

そこで、にわかに注目されているのが、迷走中の台風10号である。

「うちさぁ、早明浦ダムあんだけど寄ってかない?」「台風10号の雨だけ早明浦ダムに集中降下してくれないかしら」といった切なる願望である。さて台風10号の進路は、香川県民の希望どおりとなるか。それとも、またもやそれてしまうのか。神のみぞ知る......。


満水時の早明浦ダム画像(As6022014さん撮影、Wikimedia Commonsより)