日本の自動車交通事情は世界的に見て非常に秩序正しく良好である。中国に行くとあまりの雑然ぶりにカルチャーショックを覚えるのだが、他のアジアの国に行ってもやはりカルチャーショックを覚えることが多い。どちらかと言うと、日本が特殊な部類に入るのだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の自動車交通事情は世界的に見て非常に秩序正しく良好である。中国に行くとあまりの雑然ぶりにカルチャーショックを覚えるのだが、他のアジアの国に行ってもやはりカルチャーショックを覚えることが多い。どちらかと言うと、日本が特殊な部類に入るのだろう。

 中国メディア・鳳凰網は24日、「日本の交通事故死亡率が低い理由はどこにあるのか」とする記事を掲載した。記事は、2015年の日本における交通事故死亡者数が4117人だったのに対して、中国では10万人が交通事故で死亡したと紹介。それぞれの総人口を考慮しても中国の死亡率が高いことを伝えた。

 そのうえで、東京・大阪・京都・奈良の日本の4都市を訪れた際に細かく観察して得られたという、日本の交通に関する印象を紹介している。

 まず、秩序が整然としていることを挙げた。日本の道路交通は歩行者は歩道、自動車は車道としっかり分離されている点、歩行者が信号無視をするケースが稀である点について説明。普段は信号無視する中国人観光客も日本にやってくるとルールを守るようになるとし、「環境が人に与える影響は大きい。自分勝手な人がごくわずかなら、そいういう人は環境の影響によっておとなしくなるのだ」と論じた。

 また、日本ではドライバーのルール順守意識が高いと指摘。京都のように人口密度が高く、道が狭い路地も多い所では、ドライバーがしっかり減速して歩行者の有無を確認していると説明したほか、10日間の日本滞在で歩行者に道を譲らないドライバーに遭遇しなかったとも伝えている。

 記事はさらに、道を譲られた歩行者が頭を下げて謝意を示すこと、狭い路地で徐行する自動車の後続車もクラクションを鳴らすことなく待っていることなどを挙げ「日本の交通は調和の心が骨身にまで浸透している」と評した。そして、「われわれの交通にはいつこのような温かみが生まれるのか。相互理解と寛容、それは生命に対する一種の敬意なのである」と締めくくった。

 自ら他人に譲る精神を持つことは言うまでもないことだが、自分だけがそのような精神を持っていても社会全体が「譲り合う」姿勢を持たなければ交通秩序は保たれない。それがまさに中国社会のあるべき姿とされる「和諧」なのである。良好なマナーや思いやりを持つ「仲間」を増やしていく働きかけが必要なのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)