25日、慰安婦問題をめぐる日韓の合意に基づき日本が拠出する10億円を韓国政府が故人を含む元慰安婦に現金で支給することを決定したが、これに対し元慰安婦らから激しい怒りの声が上がっている。資料写真。

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2016年8月25日、慰安婦問題をめぐる日韓の合意に基づき日本が拠出する10億円を韓国政府が故人を含む元慰安婦に現金で支給することを決定したが、これに対し元慰安婦らから激しい怒りの声が上がっている。政府の発表後、聯合ニュースなど韓国の複数のメディアが元慰安婦らのコメントを報じた。

韓国の元慰安婦が共同生活を送る「ナヌムの家」によると、元慰安婦の李玉善(イ・オクソン)さんは「(韓国)政府を信じて生きてきたが、とても残念で悔しい。(日本政府が公式に謝罪した上で認めた)法的な賠償金でないため(支給金は)受け取らない。日本政府と闘っていたのに、今度は韓国政府と闘うことになった」と述べた。

また、同じく元慰安婦の金福童(キム・ボクトン)さんはノーカットニュースのインタビューで「腹が立って仕方がない」と政府の発表に怒りをあらわにした。そして「私たちが日本と闘っているのはお金が必要だからではない。堂々と自分たちがしでかしたことだと言ってくれたら私たちも理解できる」「100億や1000億もらっても、謝罪を受けない以上はその金は必要ない」と述べ、韓国政府がしていることは「まったくずれている」と厳しく批判した。

さらに、元慰安婦を支援する挺身隊問題対策協議会の尹美香(ユン・ミヒャン)代表は、「慰安婦問題の終了を前提とした『癒やし金』の支給は、被害者のおばあさんたちを売り払うようなものだ」と従来の主張を改めて表明した。

韓国のネットユーザーからは元慰安婦に対し「本当にごめんなさい。国民があんな人たちを選んだばっかりに」「絶対に忘れません。恥ずかしく、申し訳ない」「韓国国民とは実に恥ずべき存在」「とにかく悲しい」「私はおばあさんたちの味方です!」など、謝罪や応援のコメントが多数寄せられている。

また他には、「歴史認識のない政府が情けない」「金を受け取らなければ、おばあさんたちの名誉は傷つけられなかったはず」「1億ウォンが欲しくて過去の恥辱を公表したわけじゃない。あんまりだ」「政府は金がすべてだと思ってるんだろう」「安倍首相はすぐに韓国に飛んで来て、おばあさんたちの前にひざまずいて心から謝罪すべきだ」などの声が寄せられた。

韓国政府は25日、日本が「和解・癒やし財団」に拠出する10億円から、元慰安婦のうち生存者に1億ウォン(約900万円)、故人に2000万ウォン(約180万円)を現金で支給する方針を明らかにした。(翻訳・編集/吉金)