中国だけじゃない！日系車が世界で高く評価されている理由とは？

　世界最大の自動車市場である中国において、日系車は高い評価を得ている。政治や日中関係に左右されがちな日系車だが、近年は日中関係が小康状態にあるため販売も好調を維持している。

　中国メディアの網易はこのほど、自動車市場において日系車の技術力の高さは認めざるを得ない事実であるとし、日系車が世界で高く評価されている理由について考察する記事を掲載した。

　記事は、１９７０年代に米国に進出した日系車は、「低燃費」、「維持費の安さ」、「快適な使用感」、そして「信頼性の高さ」という米国人の自動車に対するニーズに合致する強みを確立したと主張。そして、中国でも同様に日系車を購入する消費者は数多く存在すると論じた。

　続けて、中古車市場が発達した国では消費者は新車購入時でも中古として売却するときの値持ちの良さを考慮するはずだと指摘し、日系車は中古車市場でも人気があると指摘。その理由はまさに信頼性が高く、故障しにくいためであり、だからこそ値持ちも良くなるのだと主張した。

　日系メーカーは近年、中国の自動車市場に対して中国向けに開発した車種を相次いで投入している。中国で自動車を購入する消費者の若年化を受け、ターゲットのニーズに合致した車作りを行っていることが人気につながっているものと推測される。つまり、燃費性能の高さや信頼性の高さといった強みのほかに、ニーズを上手に汲み取るマーケティングの上手さも兼ね備えているということだ。（編集担当：村山健二）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）