世界には砂の数にも例えられるほどの書籍が存在する。そして、そのなかにはベストセラーと呼ばれるものや社会や世界の注目を集めた書籍も数多く存在し、1979年に出版された「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という日本の経済成長の理由を分析した本も世界的なベストセラーとなった。(イメージ写真提供:123RF)

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 世界には砂の数にも例えられるほどの書籍が存在する。そして、そのなかにはベストセラーと呼ばれるものや社会や世界の注目を集めた書籍も数多く存在し、1979年に出版された「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という日本の経済成長の理由を分析した本も世界的なベストセラーとなった。

 中国では近年、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が大きな注目を集めている。当時の日本が直面していた問題が現在の中国と似ていることが注目を集める理由とも言われるが、中国メディアの晶報は20日、同書籍の著者であるハーバード大学の元教授であるエズラ・ヴォーゲル氏に対するインタビューを掲載している。

 記事によれば、ヴォーゲル氏は「ジャパン・アズ・ナンバーワンの意味はよく誤解されているが、これは世界最大最強という意味ではなく、日本が戦後の経済的に貧しく文化的に空白な状況から、如何にして速やかに経済強国となったかを世界の人びとに伝えるもの」と説明した。

 さらに記事は、ヴォーゲル氏に対して「中国は今でも日本から学ぶべきか」と質問したことを紹介、これに対して教授は「もちろんだ」と断言したことを伝えた。ヴォーゲル氏は「聡明な人とはどんな人からでも学べる人だ」という原則を紹介、そして「日本の最大の長所は、他国から多くの物事を学ぶだけでなく、学んだ基礎のうえにさらに多くの独特のイノベーションを加える点だ」と説明した。

 記事の質問に対する教授の答えには、中国は国内にはない日本の技術などを学ぶ必要があると同時に、他国から学んでそれを発展させることが得意な日本の「学ぶ姿勢に学ぶ」必要もあるという意味が含まれている。

 さらに記事によれば、教授はインタビューに対し、「日本は基礎教育を非常に重視しており、それが日本の学生の理解力、応用力、高度な推理能力を世界屈指のレベルへと高めている」と指摘している。この点を含めて考慮すると、日本の経済成長は学ぶ姿勢と基礎教育の質の高さに成功の秘訣があったということになる。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は2016年3月に中国で再刊され、良く売れているようだが、日本自身もこのベストセラーから学べる点は数多くあるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)