高畑淳子はなぜ謝るの?ハリウッドではありえない「親バッシング」

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 強姦致傷容疑で俳優の高畑裕太容疑者が逮捕され、ネット上ではその母で女優の高畑淳子を気遣う声が溢れています。

 なぜって? それは、日本では芸能人の子どもが不祥事を起こした際に必ず「親の責任問題」が浮上し、その対応によっては世間から非難を浴び、TV番組降板や仕事激減の憂き目にあうこともあるため。ファンは高畑淳子の今後を心配しているのでしょう。

 しかしこれはハリウッドでは見ない現象。ハリウッドスターが子どもの起こした不祥事のために映画やTV番組を降板したり、謹慎したりすることはまずありません。

◆トム・ハンクス、息子の不祥事もキャリア傷つかず

 トム・ハンクス(60)を父に持つチェット・ハンクス(26)は、“チェット・ヘイズ”という名前でラッパー活動をする二世タレント。彼は大物過ぎる父親を持つプレッシャーからか、16歳の頃から麻薬を常用、これまで度々騒動を起こして来ました。

 しかし昨年、チェットは麻薬を摂取した状態で追突事故を起こし、ようやくことの重大さに気付きリハビリ施設へ。当時、トムは取材に答えて「親というのは、何が起こっても自分の子供を愛し、全力でサポートするものだ」と、子を持つ親に共感を与える神コメントで対応していました。

 現在、事故の被害者がトムを共同責任者として提訴中。「トムは息子が依存症であるのを知った上で、自分たちの車を使用することを容認していた。彼にも責任がある」と訴えていますが……。

 トムは息子のしくじりに1ミリも影響を受けることはなく、通常営業を貫いている様子。最新作『ハドソン川の奇跡』(日本公開9月24日)の公開を控え、今も大忙しのようです。

◆トラブル続きでもシーン家の関係良好

 名優マーティン・シーン(76)を父に持つチャーリー・シーン(50)は、数年前までアメリカのTV業界で一番稼ぎのある俳優として知られる「勝ち組二世タレント」でした。

 ところが若い頃からトラブル続きで、逮捕歴も数知れず。麻薬やアルコールへの依存の他、DV傾向もあり、その酷さは前妻デニス・リチャーズが子供の妊娠中にも関わらず「今すぐ離婚したい!」と彼から逃げ出したほど。

 近年は人気番組の降板劇や複数女性との同棲と痛い話題が続き、一気に「痛い二世タレント」に転落してしまったのでした。

 しかし昨年末チャーリーがHIV感染を公表したことに対し、父のマーティンは「すごい勇気だ。あの勇気があれば世界を変えることもできる」と息子を大絶賛しているとか。息子と父の強い絆は今も揺るぎないようです。

◆ニコケイ、RDJ、ボン・ジョヴィの子どもたちも

 他にも、俳優ニコラス・ケイジ(52)の息子ウェストンは20代前半にアルコールに溺れ、DVを繰り返したあげく何度も警察沙汰に。

 自身も麻薬依存から立ち直った過去を持つロバート・ダウニー・Jr(51)の息子インディオはコカイン所持で逮捕、ミュージシャンのジョン・ボン・ジョヴィ(54)の娘ステファニーは大学の寮で薬物過剰摂取のため倒れ、マイケル・ダグラス(71)の息子キャメロンは麻薬販売容疑で今も勾留されたまま。

 ハリウッドの二世がトラブルを起こす頻度は日本とは比較にならないほど多く、親がコメントを発表することもめずらしくないのですが、彼らが日本の芸能人のように泣いて謝ったり、そのために失墜したりすることは皆無。

 最近、ボン・ジョヴィを見かけないのは単にバンド活動を休止しているだけで、ニコラス・ケイジがパっとしないのは加齢のせい。子供の不祥事のせいではないのですよ!

Source:『Ranker.com』http://www.ranker.com/list/celebrities-with-problem-children/celebrity-lists
『Daily Mail』http://dailym.ai/2bjsqia、http://dailym.ai/2bOExpn

<TEXT/橘 エコ>
【橘エコ】
アメリカ在住のアラフォー・ブロガー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ハリウッド最新映画レビューやゴシップ情報などのほか、アメリカ女子を定点観測してはその実情をブログで発信中。WEBマガジン「milkik」では「アメかじシネマ」「愉快なアメリカ女子」を連載中(http://milkik.com/)