陳建仁副総統

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(台北 25日 中央社)総統府は24日、ローマ法王庁(バチカン)が来月4日に行う故マザー・テレサの列聖式に、蔡英文総統の特使として陳建仁副総統を派遣すると発表した。陳副総統率いる訪問団は同月2日にバチカンに向け出発し、8日に台湾に戻る。

陳副総統は敬虔なカトリック信者で、過去にはバチカンから「大聖グレゴリウス勲章」を授与されているほか、エルサレム聖墳墓騎士団のメンバーでもある。

総統府によると、マザー・テレサは1985年に台湾を訪問し、仁愛伝道修女会を創立している。列聖式は、カトリック教会で最高位の崇敬対象である「聖人」に認定する儀式。式典では台湾の「台北愛楽室内合唱団」が歌声を披露する予定で、陳副総統は同合唱団の名誉団長も務める。

バチカンは欧州で中華民国(台湾)と外交関係を持つ唯一の国で、国交を樹立した1942年から約74年にわたり交流を続けてきた。ただ、近年は司教任命権をめぐって1951年に断交したバチカンと中国大陸の歩み寄りが伝えられており、双方が復交した場合の台湾への影響が懸念されている。

外交部の呉志中政務次長は、台湾とバチカンは宗教、自由、人権などの価値を共有しており、関係は非常に強固だと強調。一方で、バチカンは司教任命の問題について2005年にベトナムと合意に達したが、復交には至らなかったと指摘。中国大陸がバチカンと対話するのは正常なことで「我々は反対しない」と語った。

呉氏によると、中国大陸側は今回の列聖式に関係者を派遣しないという。

(劉麗栄/編集:杉野浩司)