リオデジャネイロ・オリンピックの閉会式で大きな話題となった安倍首相のマリオのコスプレ。海外はもちろん、国内での評価も概ね好意的なものだったようです。無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』の著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんは、「日本もようやくユーモアを求める時代に変わりつつある」と分析しています。

安倍マリオに見る新しいリーダー像

安倍マリオに新しいリーダー像を見出すことができます。

リオデジャネイロ・オリンピックの閉会式で、安倍晋三首相がマリオに扮して土管の中から登場しました。東京・渋谷にいた安倍首相は、土管を通じて地球の裏側にあるリオデジャネイロまで移動し、マリオのトレードマークである赤い帽子をかぶり、赤いボールを持って現れました。

安倍マリオに対して「一国の首相ともあろう人がみっともない」といった否定的な意見も一部ありましたが、大勢の意見は好意的なようです。「日本の首相は史上最高の登場を遂げた」「安倍マリオ最高」「日本の熱意が伝わった」といったコメントが多く見られました。

これは安倍首相だからできたことかもしれません。招致の段階から積極的に関わってきた経緯があります。先の参議院選挙で大勝しています。経済は足踏みしているものの、アベノミクスによりデフレ不況からの脱却に向けて一歩を踏み出す事には成功しています。歴代の首相と比べても高い支持率を維持しています。多くの実績を積み重ねたことにより安倍マリオが受け入れられた側面があります。

遊び心はありますか?

安倍マリオが受け入れられた理由はもう一つあると考えられます。それは「時代」です。今は遊び心が許される時代であるということです。安倍首相でも5年、10年前であれば、安倍マリオは受け入れられなかった可能性があります。おそらく、「一国の首相ともあろう人がみっともない」といった否定的な意見が大勢を占めるのではないでしょうか。

今は個性があることに価値がある時代です。価値観が多様化している時代だからこそ、「首相がキャラクターに扮したっていいじゃないか」といった考えが通用するといえます。安倍首相はそのことを理解した上で、あえてマリオに扮して登場したのでしょう。

安倍マリオは新しいリーダー像に一石を投じたと考えることができます。今までのリーダー像には、どちらかといえば「強さ」に重きが置かれていました。安倍マリオに見られる「ユーモア」は必要条件ではありませんでした。しかし今の時代は、リーダーには「ユーモア」が求められるようになりました。もちろん今の時代でも「強さ」が大きなウエートを占めていますが、「ユーモア」のウエートは徐々に大きくなっています。

この感覚は世代間で大きな違いがあります。今の若い世代はユーモアに対して抵抗感はあまりありません。企業でいえば、経営者がキャラクターに扮しても違和感を覚えないことになります。逆に、そのような面白みのある企業で働きたいと思うものです。もちろん、毎日がユーモアだらけというのは問題ですが。

安倍マリオに新しいリーダー像を見たのは私だけでしょうか。

image by: Flickr

 

『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』

著者/佐藤昌司

東京MXテレビ『バラいろダンディ』に出演、東洋経済オンライン『マクドナルドができていない「基本中の基本」』を寄稿、テレビ東京『たけしのニッポンのミカタ!スペシャル「並ぶ場所にはワケがある!行列からニッポンが見えるSP」』を監修した、店舗経営コンサルタント・佐藤昌司が発行するメルマガです。店舗経営や商売、ビジネスなどに役立つ情報を配信しています。

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出典元:まぐまぐニュース!