【選手評】ハリルホジッチ「野心と勇気と強い気持ちを持って」《ロシアW杯アジア最終予選》

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▽日本サッカー協会(JFA)は25日、9月1日、6日に行われるロシア・ワールドカップ アジア最終予選に臨む日本代表メンバーを発表した。会見に出席したヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、メンバーの選考理由を明かした。

▽ハリルホジッチ監督は最終予選に向けて「決意を持って、勇気を持って最終予選を勝ちにいくという野心を持っている」とコメント。強い気持ちを持って戦うことの重要性を口にした。

▽選手選考に関しては特にFWの選考について言及。FW浅野拓磨やFW宇佐美貴史、FW武藤嘉紀らのコンディションを不安視しており、そのため多くのメンバーを前線に割いたと明かした。

▽また、20日に行われた明治安田生命J1リーグ2ndステージ第9節の湘南ベルマーレ戦で石井正忠監督と交代時にベンチで口論したFW金崎夢生については「代表の候補選手があのような態度をとってはいけない」とコメント。メンバーリストに入っていながらも、外したことを明かしている。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

「コンニチハ。会長も申し上げたように厳しい戦いが始まる。我々のグループには5つのチームがいて、それらが予選突破を目指して戦う。このチームがさらに上を目指して戦っていくが、タイなども成長している」

「予選突破は何とかなるだろうなどという声を耳にする。もちろん、そういう声の通りではあるが、関係者と色々と話していく中で、前回も難しい状況はあった。そして今回も同じく難しい戦いになると思っている。この最終予選は、獲りにいかなければいけない。誰も渡してくれるものではない」

「国内だろうが海外だろうが、我々は野心を持っている。もっと強く決意を持って、勇気を持って最終予選を勝ちにいくという野心を持っている」

「戦うためのグループについて、まずは9月1日に埼玉で対戦し、そのあとはタイでも試合がある。これは9月6日だ。我々にはすでに困難がある。15分前にリストに載っていたある選手がケガをしたと報告を受けた。しかし、そうは言え、すでにバックアップメンバーも用意してある。ケガした選手の状態を日曜日に見て、判断したい」

「他の問題としては海外組が先発で試合に出ていない。ケガを抱えたままシーズンに入っている選手もいる。移籍した選手は先発勝ち取る戦いをしなければいけない。新たなトレーニングを始める人もいる。そういう困難がありながらも決意は変わらない」

「2次予選の初戦であるシンガポール戦は忘れられない。最終予選はもっと強い相手がいる。(2015年の)アジアカップではUAEに負けている。リベンジよりも強い気持ちを持って戦うことが大事だ。強い気持ち持って勝利を探しにいかなければいけない。そして埼玉を満員にして良い雰囲気作って、試合後に勝利を祝いたいと思う」

【GK】

西川周作(浦和レッズ)

東口順昭(ガンバ大阪)

林彰洋(サガン鳥栖)

「頻繁に呼んでいる3人。(川島)永嗣には昨日電話したが、労働許可証がまだ届いていないという話だった。彼もこの競争に入っていくことを認識しなければいけない。そして、クラブで先発で出られなければここにも入られない。この3人を信頼している。新たなコーチを呼んで、彼とともにクラブを回り準備もした。この試合に向けて、やってきたことを発揮しなければいけない」

【DF】

酒井宏樹(マルセイユ/フランス)

酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)

長友佑都(インテル/イタリア)

太田宏介(フィテッセ/オランダ)

「右サイドと左サイドを含めた4人。また太田を改めて呼んだ。彼らは海外でプレーしている。今回左利きが必要かなと思っていて、太田に関しては左利きでありフレンドリーマッチにも結構出ていた。しかし最近の2試合は出ていない。彼を呼んで、話をしてトレーニングしていきたい。彼が試合に出るかどうかは様子を見る」

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

槙野智章(浦和レッズ)

森重真人(FC東京)

昌子源(鹿島アントラーズ)

「真ん中の4人。15分前に槙野に関して悪い情報がきた。ケガをしたようだ。検査したが、結果は良くないと言っている。日曜日に来てもらって、我々のメディカルスタッフが分析し、場合によってはもう一度メディカルチェックを受けるかもしれない。それから経過を見て決める。ただ、バックアップを用意しているので問題はない。槙野がダメならばすぐ呼べる準備をその選手もしている。槙野はパフォーマンス良くなってきたので残念だがこういったことはよくあることだ」

【MF】

長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)

山口蛍(セレッソ大阪)

柏木陽介(浦和レッズ)

大島僚太(川崎フロンターレ)

「(山口)蛍を改めて呼んだ。そして新しくはないが大島も呼んでいる。若い選手だが、クオリティがある。アグレッシブさのところでまだまだ伸びしろがある。五輪にも出た。これからも若い選手を信頼して使っていかなければいけないと思っている。私の考えは、若い選手でも資格あれば問題なく呼ぶ」

香川真司(ドルトムント/ドイツ)

清武弘嗣(セビージャ/スペイン)

「常に一緒にサッカーをしている2人。清武は新たなクラブを見つけた。かなりのトレーニングを積んでいると聞いている。セビージャの監督は、私と同じかそれ以上に要求しており、清武にとっては良いこと。テクニックは高い、それ以外の部分を伸ばせる格好のの場所。セビージャで成功できると確信している」

「そして日本人がビッグクラブでプレーしていることは嬉しいことだ。ビッグクラブで先発を取ることは簡単ではない。数名の選手はまだまだ競争にさらされている。このポジションに関して、実は年齢がいった選手を用意している。年齢が上であっても、最終予選に関しては呼ぶ。川崎のプレーヤーだ。35歳だが、何かあった時には常に頭の中に入っている選手。彼をバックアップメンバーに用意している」

【FW】

本田圭佑(ミラン/イタリア)

小林悠(川崎フロンターレ)

宇佐美貴史(アウグスブルク/ドイツ)

原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)

「ここにはまだまだ改善の余地がある。FWは7人を用意したが、なぜかはこの後で話をする。宇佐美はドイツに行って、今のところたくさんのプレー時間はない。スタッフがコンタクトを取ったが、疲れているが諦めないと言っていたようだ。そういったコメントを宇佐美から聞けて嬉しく思う」

岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)

武藤嘉紀(マインツ/ドイツ)

浅野拓磨(アーセナル/イングランド)

「岡崎は常に言ってきたが、クラブと代表では役割が違う。そして武藤はケガから戻ってきた状態で、今はトレーニング積んでいる。この前の試合は出ていないが、次の試合には出ると聞いている。ドイツに行ってケガ人のチェックをしてもらったが、武藤に関しては安心してくれと聞いている。だから呼んだ。ただ、いろいろな状況により、彼をグループに入れるのか、他の選手を入れるのかはまだまだ見てみなければいけない」

「最も難しいのが浅野だ。五輪が終わって日本に帰っている。誰が日本に帰って来いと言ったのかはわからないが、休めと言われたようだ。ヴェンゲルに直接電話して、なぜ日本で15日も20日も休まなければいけないのかと話した。レンタルされることはわかっていて、五輪期間中に全てが解決されている予定だった。日本に残らざる得ない状況だったので、我々がいろいろな環境を整えてトレーニングはみっちりとやった」

「どこにレンタルされるかはわからない。今の所、ロンドンに行ったと聞いているが、コミュニケーションを取るのが今は難しい状況だ。1試合目に浅野が使えるのかどうかわからない。ただ、浅野の移籍に関してはかなり信頼している。五輪でも高いクオリティを見せた。これからも若さと情熱をもたらして欲しい。良いプレーができるのであれば、試合に出したい。ただ、競争には含まれている」

「FWの起用に関しては、金崎のことを話しておかなければいけない。彼はリストに入っていたが、残念ながら前節、代表の候補選手があのような態度をとってはいけない。それが理由で外した。代表の基準として全選手に伝えたい。このような行動を取ると代表には入れない」

「まとめると、今回は3人のGKに21人のフィールドプレーヤーを呼んだ。バックアップにはGK1人、DF2人、MF2人、FW2人を用意している。皆さんが彼らをいつ目にするかはわからない。みなさんが知っていてほしいことは、UAEはすでに1カ月半も合宿をしている。さらに、アル・アインには8人の代表選手がいてAFCチャンピオンズリーグを戦っている」

「それから再び代表に合流している。つまりは2カ月もトレーニングを行っているのだ。今日はカタールで練習試合をすると聞いている。我々もスタッフを現場に送っている。そして、ACLの試合も視察した。我々自身も準備しており、野心と勇気と強い気持ちを持っている。1試合はいつでも難しい。しかし私の好きな言葉はビクトリー。これを探し、言い訳はせずに戦っていきたいと思っている」