24日、英メディアは中国漁船が近年海洋進出を企てているのは軍拡のためではなく、沿海地域で魚が捕れなくなっているためだと報じた。資料写真。

写真拡大

2016年8月24日、英フィナンシャル・タイムズ紙は中国漁船が近年海洋進出を企てているのは軍拡のためではなく、沿海地域で魚が捕れなくなっているためだと報じた。米華字メディア・多維新聞が伝えた。

報道によると、中国周辺の海域では漁獲量が次第に減少してきており、さらに政府が漁業に対して補助金を支出していることから、中国の漁民たちはより大型の漁船を建造し、一層遠くの海域まで漁業に出かけるようになっている。今年の初めにはオーストラリア、ニュージーランドだけではなく、地球の裏側に位置するアルゼンチンにまでも中国漁船の姿が現れるようになった。

華東地区の舟山群島は中国最大の漁場の一つになっているが、現地の漁民の話によると、中国の沿海地域は海水の汚染がひどく、魚の乱獲も行われたことから、彼らの漁船はより遠くの海域まで進出して行かざるを得なくなった。外地から舟山まで出稼ぎに来たある漁民は「中国ではあらゆる海域で魚がいなくなっている」と語り、漁獲量が減少しただけではなく、魚のサイズも以前より小さくなったと指摘する。

外国の専門家は「中国漁船は中国の軍拡路線のために利用されている」と分析するが、中国の漁業政策を制定する専門家はむしろ水産物需要の増加が中国に強硬な姿勢を取らせる原因になっていると主張する。中国の駐日大使は今月東シナ海に派遣された十数隻の海警船について「中国漁船を保護するため」とコメントした。

中国は世界における海産物消費量の3分の1を占めており、国民の生活レベルの向上に伴う魚の乱獲問題が指摘されている。しかし他方で、ヨーロッパ・北米、そして日本や韓国は中国から海産物を大量に輸入しており、中国漁船が国際海域で捕獲した魚類もその半分近くは最終的に輸出されているという状況もある。(翻訳・編集/矢野研介)