地球からたった4.2光年の惑星プロキシマb、これまでで最も地球に似た星と確認。探査機送る計画も

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英国クイーン・メアリー大学などが、地球からわずか4.2光年のところにある惑星プロキシマbが非常に地球と似通った環境にあることを確認したと発表しました。プロキシマbは、三重連星アルファ・ケンタウリの第2伴星プロキシマ・ケンタウリを周回しており、ほぼ地球と同じ大きさで、水が液体で存在できる環境とされます。太陽のように光り輝く恒星と違い、自ら光を発することのない惑星は長らく発見すること自体が困難でした。状況が一変したのは1990年代以降で、ハッブル宇宙望遠鏡のような大型観測機が使えるようになってからは太陽系外の遠い惑星が次々と発見されています。特に2009年から稼働しているケプラー宇宙望遠鏡は太陽系外惑星の精密探査を目的としており、これまでに確認できただけで3000個を超える惑星を発見しています。

大量に発見してきた惑星の中には、恒星との位置的に水が液体で存在できると考えられるハビタブルゾーンに位置する惑星も多数見つかってはいるものの、現在のところ地球と同じように生命が存在できると確認された惑星はひとつもありません。

今回発表されたプロキシマbは、これまでに見つかった「ハビタブル惑星」の中でもかなり地球に似通った特徴を備えています。まず、惑星の質量が地球の1.3倍程度であり、岩石質の地表を持っています。そして恒星からの距離は非常に近いものの、プロキシマ・ケンタウリが暗く弱い赤色矮星であることから地表温度が水が液体で存在できる程度に温暖と予想されるとのこと。

 

 

ただ、これだけ条件がそろっていても、まだ生命が存在できるという確証には至りません。たとえば、大気が地球と同じように酸素を多く含むのか、また水そのものがそこにあるかどうかもわかっていません。

さらに、もし恒星と惑星の間が近すぎるため、潮汐力によって自転と公転が同一周期になっている可能性があります。つまり月のように常に同じ面を太陽にむけて回っている可能性が高いということです。この場合、惑星の片側だが非常に暑くなり、反対側は非常に寒い環境となっているとも考えられます。加えて、恒星からの距離が近いということは、たとえ大気があっても降り注ぐ放射線から地表を保護しきれていないことも考えられます。

4光年という距離は、我々がそこへたどり着くにはまだ離れすぎています。ただ今後、宇宙望遠鏡などでさらに詳細な観測を実施すれば、上にあげたような疑問点の幾つかは解消されるはず。またもしかすると我々が生きているうちには、プロキシマ bへと探査機を送り込むことも可能になるかもしれません。実際、20年以内に極小探査機群をアルファ・ケンタウリへ送り込むことを計画しているBreakthrough Starshotチームは、すでにプロキシマbへのフライバイの検討に入ったと伝えられています。