「ライバル店は食べログでディスる」居酒屋バイトが明かす裏側

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 バイトがTwitterで炎上、廃棄カツ流し問題、ブラックバイト……ここ数年、不祥事が絶えないイメージのある飲食業界。大半の店は誠実にやっていると思うのだが、実態はどうなんだろうか?

 前回、食品の虚偽表示についての酷すぎる実態をレポートしたが、売り上げを追うあまりに「サービス」や「食」へのモラルは置き去りになる店もあるようだ。アルバイト店員たちに取材すると、「水増し請求」や「ライバル店への妨害」のような話まで聞こえてきた。

◆元従業員が語るひどい裏側

「団体客が来ると、酔っ払い具合に応じて3000〜5000円上乗せしてましたね。単純に請求額を水増しするとバレるので、ビールの杯数を増やしたりして。酔っ払ったら注文した数なんて覚えてないので、トラブルになることもありませんでした」(都内居酒屋・元従業員)

 ひどい…。こうしたモラルのない一部の店が、お客だけでなくライバル店へもひどいことをしているらしい。都内焼き鳥屋の元従業員は、こう告白する。

「繁華街で、同系統のライバル店の出現は死活問題。食べログに悪評を書き連ねるのは普通ですね。それだけでなく、何回も予約を入れてドタキャンを繰り返しました。予約を入れるのは週末よりも割と暇な月曜日や火曜日。週末だと予約用に入れた食材を使い切れますが、平日は客が来なければロスになりますからね」

 同業だけに飲食店の弱みを知り尽くした、悪質なやりくちだ。

◆店長がレジからお金を盗んで経営破綻

さらに、スタッフの横領によって破産に追い込まれた店も…。

「全財産をつぎ込んで独立し、なんとか軌道に乗って2店舗目を出店した時でした。信頼するナンバー2を店長にしたのですが、売り上げがおかしく、チェックしたらレジのお金を抜いて自分のものにしていた。
 問い詰めたら店に来なくなってしまい、彼が集めたスタッフも一斉に退職。結局、休業せざるを得なくなり、家賃負担をまかないきれずに自己破産することになりました」(元ワインバー経営者)

 飲食業界のトラブルに詳しい石崎冬貴弁護士も「従業員による横領は後を絶たず、防止は難しい」と言う。

「コンピュータで売り上げを管理するPOSシステムを導入しても、注文をキャンセル扱いにしたりと、ごまかして横領する手法はさまざまです。特に経営者にとって厳しいのは、発覚が遅れて被害額が数百万円にまで膨れ上がったケースです。

 そうなると『ない袖は振れない』ので、民事訴訟を起こしても、事実上、損害賠償は難しく、泣き寝入りせざるを得なくなります」

 常に人手不足の飲食業界。横領するようなモラルの低いスタッフがいるお店には、お客としても絶対行きたくないものだけれど…。

―こんな店で食べたくない![飲食業界]の裏側【5】―