美濃市内に出現したドードリオ(画像提供:美濃市観光協会)

岐阜県の美濃市をご存じだろうか。岐阜県の中央部に位置し、古来より美濃和紙の産地として名高い。市内の町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、「うだつのあがる町並み」として知られる観光地だ。

この町で、2016年8月20日、「ポケモン生態調査in美濃市」というユニークなイベントが行われ、話題となっている。いったいどんなイベントだったのだろう?

「何かいいの出ましたか?」


ポケ割のチラシを貼った「時代軒菓舗」店頭(画像提供:美濃市観光協会)

Jタウンネット編集部が電話で話を聞いたのは、美濃市観光協会事務局長の池村周二さんだ。「実は7月の終わり頃から、ポケ割という企画を始めておりまして、スマホのポケモンGOの画面を見せれば、市内の30数店舗で独自のサービスが受けられるというものです」と池村さんは話してくれた。

「そこで市内のポケストップ10カ所で、午前10時から午後2時まで4時間連続でルアーモジュールを大放出し、現れるポケモンを調査しようという企画を考えました」。時期はお盆明けの土曜日。告知手段はイベント用のホームページと、ツイッターとフェイスブックだけ......という、かなり思い切った作戦だった。


美濃市観光協会イベント用ホームページより

「ところが、なんと通常の3倍から5倍の人が来てくれました」と池村さん。小さな子供連れのファミリー、カップル、女子グループ、学生グループから、意外にも60代・70代の高年齢層も多かったという。「最高齢は82歳でした」と池村さんは嬉しそうに話す。


「ポケモン生態調査in美濃市」(画像提供:美濃市観光協会)

「何かいいの出ましたか?」と聞くと、「こんなのが捕れました」という返事がすぐに返ってきた。「地元のスタッフとお客さんの間の距離感がほとんどなかったですね。誰もいやな顔をせずに答えてくれて、不思議な一体感がありました」と池村さん。



「ポケモンをとおして会話をしているうちに、『そばを食べたいが......どこか美味しい店ある?』などという質問が出る。ポケ割をやっている店を紹介すると、『美味しかったよ』とわざわざ報告に来てくれた人もいましたね」と池村さん。

「ポケモンをゲットしに来たけど、美濃市のことはあまり知らない」という人にも、自然な形で町の案内ができた、と池村さんは満足気に語る。スマホを片手に、美濃和紙の店の紙袋を持っている観光客も見かけたという。

「普段の2倍を売り上げたお店もあったようですね」と池村さん。初めての試みとしては成功だったと話す。今後の企画も、目下構想中だ。他の地域との連携、情報交換も活発に行っていきたいそうだ。


「ポケモン生態調査in美濃市」(画像提供:美濃市観光協会)