脱いで “方向転換”できる女優の条件とは

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 松尾スズキ演出のミュージカル『キャバレー』が来年1月より上演。主演にミュージカル初挑戦となる長澤まさみが決定した。出演決定に際し、長澤は

ミュージカルの出演は今回が初めてなのですが、またひとつ女優として新たな一歩を踏み出してみたく、挑戦することにしました。以前から松尾さんの舞台に出るのが夢だったので、松尾さんの演出を受けられる事が今から楽しみです。経験豊かな共演者の皆さんにも助けをもらって素晴らしい公演になる事を期待して進んでいきたいです。不安やプレッシャーも有りますが、何よりも楽しんでより多くのお客様に松尾キャバレーを見て頂きたいです

とコメントを寄せている。

 『キャバレー』となれば、「エロチックなコスチューム」が当然の事かならず“お約束”になってくるわけだが、今回の長澤も例に漏れず、谷間寄せガードル&ガーターベルト付きパンティーストッキング……と、これまでにはない“攻め”のセクシーショットが、すでに世に出回っている。

 そして、まだ勢いをキープしている女優が“役者”として芸の幅を広げようと心機一転、“大胆な露出”にチャレンジするのは、わりと昔からある王道のパターンで、その“タナボタ”は、我々男子側からすればありがたい話であることに間違いはない。

 ただ、「まだ勢いをキープしている=落ち目じゃない」女優が“脱ぐ”ことによって路線変更をはかるのは、もちろん大きなリスクと躊躇が伴うわけであって、そこを踏ん切るためにはその“言い訳”として「アート」「問題作」「癖のある監督」……などの要素がポイントとなってくる。そういう意味で「初挑戦のミュージカル」「名作『ベルリン』のリメイク」「松尾スズキ演出」といった“後ろ盾”は、長澤(サイド)にすれば申し分がなかったってことなんだろう。いずれにせよ、ありがたい話である。

 さて。そんな「ありがたい女優」の“一皮剥け”を近年、一手に担っている一人が、日本映画界の鬼才・園子温監督だ。どんなタイプの、たとえ「一見エロからかけ離れたタイプの女優」ですら、園子温作品に出演してしまったら最後(?)、誰もがエロくなってしまうのがすごい。『恋の罪』で水野美紀が惜しげもなくヘアヌードを披露し、話題となったのはまだ記憶に新しいが、別に全裸にまでならなくとも、園子温作品でだらしない洋服をコーディネイトされただけで満島ひかりが、二階堂ふみが、吉高由里子が……露出度以上の生々しい“ヌード感”を発揮し、しかも100%“一皮剥けて”しまうのである。

 これらの“功績”は、ひとえに園監督の「女優が潜在的に眠らせているセックスアピール能力を覚醒させる手腕」によるものが大きいのは言うまでもない。だが、いくらその手腕が優れていようと、先天的な「エロさ」の才能に恵まれない女優も、悲しいかな実在する。つまり、園監督は“手腕”以前に“選球眼の良さ”がイチロー並みなのだ。

 では、その「エロさの先天的才能に恵まれた女優」を見抜くための、なにかノウハウめいたものはあるのだろうか?私が一つ、常に“基準”としている目安としては「赤いか青いか?」がある。まったくもって感覚的な言い回しで恐縮なんだが、肌の色が美白であろうが地黒であろうが、そこにホンの微量「青」が混じっている女性はエロい、「赤」が混じっていたらエロくない。これは誤解を恐れずに言い換えるなら「赤=健康的」「青=不健康的」という等式が成立する。そう。「エロさ」とは心身のどちらか、もしくは両方に、なんらかの“不健全さ”を伴ってこそ、オーラと化して殿方の股間を刺激するのである(補足すると、園監督は女性を撮るとき、青っぽい不健全な光を使うことが多い…気がする)。

文=citrus山田ゴメス