日本時間22日に行われたリオデジャネイロ・オリンピック(リオ五輪)の閉会式で、次回開催都市である東京のPR動画が放映された。東京にいた安倍晋三首相がスーパーマリオに変身して土管に入り、地球の裏側にあるリオの会場に設置された土管から実際に姿を見せるという演出に、場内は大いに盛り上がったようである。(イメージ写真提供:(C)PAISAN HOMHUAN/123RF)

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 日本時間22日に行われたリオデジャネイロ・オリンピック(リオ五輪)の閉会式で、次回開催都市である東京のPR動画が放映された。東京にいた安倍晋三首相がスーパーマリオに変身して土管に入り、地球の裏側にあるリオの会場に設置された土管から実際に姿を見せるという演出に、場内は大いに盛り上がったようである。

 中国の科学系メディア・果殻網は22日、この演出について「実際に東京からリオまで土管でワープすることは可能なのか」を科学的に検証する記事を掲載した。「土管でワープなどスーパーマリオの世界だけ。現実世界では不可能」というのは誰でも知っている。ただ、それを言ってしまっては野暮というもの。記事は至ってまじめに不可能な理由について考察しているのだ。

 まず、実際には不可能であるものの、仮にこういう条件ならばと想定したうえでの成功シミュレーションを紹介。それは、地球が理想的な球体をしていて、その中心を貫くような真空のトンネルを掘ることができた場合だ。その場合、片方の土管から入った人は引力によって地球の中心にまで引きつけられ、その力は反対側の土管に到達した時点でちょうどゼロになるのだという。そこでしっかり土管に捕まって再び引力の影響を受けることを防げば、めでたく成功という訳である。

 そのうえで、このようなシミュレーションが夢物語に過ぎない理由を具体的に示した。簡単に説明すると、リオに着くようにまっすぐ穴を掘るならば、日本近海の海中に穴を掘らなければならない、トンネル内を真空状態にしなければならないが、人間は真空内で呼吸ができない、地球は完全な球体でない上に自転しており、通過中に土管の壁に当たってエネルギーロスが生じる、地球の核部分は摂氏6000度の超高温である、そもそもそんな深い穴を人類は掘ったことがない……などだ。

 当たり前だが、やっぱり無理なのである。ただ、そこを承知のうえで敢えて科学的に無理な理由を証明するという試みはおもしろいものだ。そして記事は更に、実に興味深い点について問題を提起して文章を締めくくっている。それは「ドラえもんがいるのだから、どこでもドアで行けばよかったのではないか」という疑問だ。マリオの横で旗を持って応援するドラえもんが、どうしてあの場面でどこでもドアを出さずに土管を出したのか。その理由を考えるのも、おもしろそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)PAISAN HOMHUAN/123RF)