■連載/ゆとりのトリセツ

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巷で何かと酷評される“ゆとり世代”の若者達でありますが、もう一つ後の世代である“さとり”をご存知でしょうか。生まれた年代でみると、ゆとり世代との被りがあったりで何とも曖昧な括りでありますが、90年代生まれからは、既にさとり世代と称されるようであります。成る程、なんと筆者も「さとり世代」に片足を突っ込んでおりました。

さて、今回のコラムでは、これから社会に進出してゆくさとり世代について、触れていきたいと思います。部下が増える皆々様、箸休めにご一読願います。

【悟ってしまった世代達】

結果だけ教えて下さい

どうも「ゆとり世代」という形容には反感を抱く人が多いようで、差別だ何だという言葉をよく目にする反面、“さとり世代”にはそれ程嫌悪感がないようであります。同じく括られるなら甘ったれた響きじゃない方が気分がいいのは、確かでございますが、鼻高々に「ゆとりなんでww」と自己申告する軽い若者が居るのも確かですから、不思議でありますね。

さとり世代の特徴として、一般的に欲が無いと言われておりますが、原因はテクノロジーの進化にあるようでございます。物心ついた頃より、ネットで散らばる様々な情報を入手し、時には知識として吸収できる、さとり世代はそんな環境下で育って参りました。大人が子供から隠そうとする汚い世界、政治、情勢、色恋、悲惨な事件の全貌まで、検索すればいとも簡単に脳に入っていくわけです。つまり若くして既に「世の中を垣間見た」気になってしまうのですね。脳味噌は前知識で一杯であります。

また、好奇心を煽るのもネットならば、野心や夢を断つのもネットでありまして。色々なHow To記事だったり、専門家なのか一般人なのか解らない人に質問する掲示板だったり、在りますでしょう。そういった物を鵜呑みにしたりして、割りと簡単に意欲は折れて、現実を見ようと醒めてしまうのですね。また、叶えたところで安泰なのか、という素朴で深刻な自問が始まるのも、悟りと名付けられる理由であります。夢がないのではなく、突き進む前に諦めてしまう、又は持たない様にしている、そういった具合でしょう。

【「ゆとり」と「さとり」の違い?】

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筆者の同級生は、面白い具合に「ゆとり寄り/さとり寄り」が混合しておりました。また、三つ上の先輩達は、圧倒的にゆとり世代の特徴を持ち合わせている人が多かった気がいたします。

この二世代、共通の特質もありますが、似ている様で実はそんなに似てもいないのですね。ではそれぞれでどの様な特徴があるのか、気になりますでしょう。簡単に言いますと、ゆとり世代寄りは何かと軽いです。考え方だったりノリだったり、言葉遣いに至るまで、あらゆる場面で割りとフワフワしておりまして、刹那主義な所がございます。また感情が顔や態度、声色に出るため解り易い上、悪気なんてものがありませんから、むしろ憎めないなんて事も稀にございます。稀に。

比べて、さとり世代寄りは、様々な局面において醒めております。冷静沈着とも違い、腹に一物あるようなと言いますか、感情や思考を読み取り難い事が屡々。そして、手に届く範囲で掴める目標を立て、キャパオーバーだと思われれば早々に「無謀なり」と悟り、身を引くのですね。さとり世代の座右の銘は「下手の考え休むに似たり」であります。

さて、さとり世代の大まかな特性についてでしたが、いかがでしたでしょうか。これから部下として新人達を迎え入れるにあたり、どちら寄りの人物かを把握しておく事は、どの様に育てていけば良いか?に対してのヒントになる筈であります。ついでながら、屁理屈は相変わらず、どちらの世代もお上手なので、覚悟が必要でございます。論破されぬよう、踏ん張って6秒我慢して下さいませ。

文/松永舞香

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