中国人旅行客による「爆買い」は当初、富裕層による高級ブランド品の大量購入が中心だったが、その後は中間層に波及し、家電製品などが人気となった。そして近年は東京五輪に向けて、不動産の爆買いも目立つようになっている。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国人旅行客による「爆買い」は当初、富裕層による高級ブランド品の大量購入が中心だったが、その後は中間層に波及し、家電製品などが人気となった。そして近年は東京五輪に向けて、不動産の爆買いも目立つようになっている。

 中国メディアの新浪によれば、物件を見ただけで購入を即決する、ビルを一棟買いするといった桁違いの大人買いを見せる中国人がいるという。何千万円もする物件を、実際に見ることなくネット上のやり取りで購入する中国人も珍しくなく、いずれも投資目的だというが、中国人の投資家たちの間で日本の不動産が人気である理由は何だろう。

 記事によると、日本の不動産市場が世界の投資者に注目されるようになったのは3年前からだ。米国、フランス、ドイツなどの海外投資家のなかでも目立つのは中国人の投資家だが、新興国のような潜在成長力はなく、少子高齢化問題を抱える日本の不動産市場が中国人投資家にとって魅力的に映る理由は5つある。それは、日本不動産市場はバブル崩壊後に長らく暴落していないこと、大都市の地価と不動産価格が上昇していること、五輪効果が期待できること、人口増加地区における利回りの良さ、そして海外マネーの流入増だ。

 記事は、英国・カナダ・米国・中国の4カ国と日本の不動産価格を比較したうえで、4カ国に比べて日本は不動産価格が相対的に安く、値上がり幅が小さいと指摘。しかし、不動産そのものの価値は決して低くないため、中国人投資家たちが日本を選ぶ理由となっているとした。そのうえ、2020年には東京五輪も控えている。歴代開催地の都市と国はそれぞれ平均して66%、47%の不動産価格上昇がみられたことを根拠に、東京で不動産価格が上昇すると見込んでいるという。

 中国人は結婚にはマンション所有が前提というほど不動産を好む傾向があり、投資にも対しても「一発逆転」と目の色を変えて飛びつく傾向がある。中国人にとって、政治・経済的に安定していて、購入も極めて容易な日本の不動産市場が人気となるのは自然なことと言えるだろう。しかし、日本の土地や建築物がどんどん外国人に保有されていくことにはリスクもあるため、今後は何らかの法整備が必要になりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)