23日、韓国で来年春から使用される予定の小学1・2年生用の算数の教科書が難し過ぎるとの指摘が、韓国の教育関連市民団体から出された。写真は韓国の小学校。

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2016年8月23日、韓国で来年春から使用される予定の小学1・2年生用の算数の教科書が難し過ぎるとの指摘が、韓国の教育関連市民団体から出された。韓国・東亜日報などが伝えた。

学習塾など私教育の過剰な隆盛を懸念し公教育の充実を訴える市民団体「私教育の不安なき世の中」は同日、小学1・2年生用の新たな算数の教科書素案に「子どもの発達のレベルに合わない内容が多い」と指摘、教育部に対し内容の大幅修正を求めた。同素案は現在、全国の実験校10カ所で授業に使われている。

団体は例として、小1生が1〜9までの数の概念を学ぶのに教科書で4ページしか割かれていない点を挙げている。1〜5までを覚えるのに12ページを充てる日本や16ページ使うフィンランドに比べ、はるかに不足しているというのだ。また、学年の国語のレベルに合わない難解な言葉や長文も散見される。「1年の4月ごろから『多い、少ない』『少なく小さい』などの文字を読み概念を区別することを要求される」ほか、「連結キューブ」「ミッション」「数配列表」といった英語や数学の専門用語が頻出、さらに挿絵や図が小さ過ぎるとの指摘も出た。

教育部と協力し来年春の導入に向けこの教科書を開発中の韓国科学創意財団関係者は指摘を受け、「問題と指摘された内容は最終版に反映する予定。まだ修正の余地が多い」と説明した。

この問題について韓国のネットユーザーの関心は非常に高く、記事には2000件を超えるコメントが寄せられている。

「ひど過ぎる。子どもたちに数学を諦めさせるのが教育なのか?エリートは別で教えることにして、他の子には簡単なものだけ教えろ。数学の基本だけ知っていれば大人になっても生活に支障はない」
「10年後には小学1年で微積分が出そう」

「数学専攻じゃなければ、社会に出て数学なんてまったく使う機会がない。本当に食べていくためには英語だよ」
「つい1カ月前、小1ではハングル教育を強化するという記事を見たが…」
「それより人格教育を!」

「この国はすでに、私教育を前提に公教育を行っている」
「塾の院長たちがロビー活動をしたようだね。難しくすれば塾生がたくさん集まるから」
「子どもたちに息つく暇をあげようよ。小5までは遊ぶ権利を与えるべきだ」
「小1・2だけが問題じゃない。小5の算数の教科書なんて、何を言ってるのやら分からないくらいだよ」(翻訳・編集/吉金)