九州はひとつ。九州ふっこう割で天草トリップへ #1

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2016年4月に起きた熊本地震。隣県である私の住む福岡県も揺れましたが、震源地である熊本県内の被害は比較にならないものでした。福岡の人にとって、熊本は一番身近な全国区の観光地です。まず、訪れたことのない人はほぼいないと言ってもいいと思います。そんな熊本が、傷ついている―。
一個人として熊本のために何ができるかを考えた結果、「九州ふっこう割」で福岡から熊本・天草へ旅行することにしました。
熊本のために私たちができること
熊本城天守閣の8月上旬時点での様子
熊本地震の際には、深刻な被害が拡がっているにも関わらず、テレビの報道からSNSの個人的な拡散まで、現地の状況を正確に測る基準がないため、誤差が激しく、支援の仕方に戸惑ったのが正直なところです。地震に縁のない島、九州の弱さを感じました。10年前に西方沖地震を経験した福岡の人間ですら、今回の熊本地震の被害に関しては「何かしたいけれど、何もできない」と自分たちの無力さを感じる出来事となりました。
福岡市長の声掛けによる物資支援などは早急に着手され、民間ボランティアも複数立ち上がり、今でも支援は続いています。
しかし、私たちが「一個人」として、すぐお隣の熊本県に何ができるか。受けた被害を復旧させるためにたくさんの時間や法整備がかかることを感じ、周囲のライターやカメラマンと考えました。
「私たちにできることって、やっぱり伝えることだよね。ほんの少人数の力で、それ以上の貢献ができるとしたら、私たちには伝えることしかない」と。ちょうど「九州ふっこう割」がはじまるタイミングだったこともあり、「ふっこう割を使い被害の少なかった観光地を旅して、熊本の魅力を伝えよう」と決定しました。
メンバーの日程と観光地のピックアップをしているとき、「ほぼ被害がなかったのに、熊本県ということで観光客が激減しているのが、天草だ」という情報が入ってきました。日程的に、本渡という天草市の中心地で長年行われている「ハイヤ祭り」のある週末にメンバーが揃いそうだったので、行先は天草市に決定しました。
天草は島というより大陸だった
初日は朝8時に福岡市の中心地・天神をスタート。メンバーの一人が熊本市内在住のため、途中駅の三角駅で合流。
天草エリアは複数の諸島が橋と海路で繋がれた、上天草市、天草市と苓北町で構成された地域。とにかく広いので、島旅の特徴である海と山(または丘)の距離の近さはあまり感じられませんでした。
市民のライフライン「天草五橋」

九州本土と天草諸島を繋ぐ「天草五橋」。30年計画で有料化建設されたものの、わずか10年で無料化に移行したほど市民の重要なライフラインとなっている。
「天草四郎」を生んだ土地

天草といえば、天草四郎。道中、何度も天草四郎像に出逢います。地元の人々の天草四郎への想いは私たちが思っている以上に深いと感じました。
天草の海を堪能できるスポットへ

オーシャンビューと天草の幸を堪能したいなら「天草パール・センター」と「リゾラテラス天草」がおすすめです。
海沿いにタコが並ぶ「タコ街道」

天草には「タコ街道」なるゾーンがあります。海岸沿いに並ぶタコの丸干しは、全国的にも珍しいのではないでしょうか。
まるで地球外生命体のように風になびくタコたち

天草の青空が透けて見える美しいタコ
タコを使った商品が目白押し「道の駅リップルランド」

「道の駅リップルランド」で見つけた手のひらサイズのたこ焼き「ビックリ焼き」。
世界遺産を待つ教会「津教会」
現在、世界遺産登録に向けて活動中の長崎の教会群とキリスト教関連遺産。平戸、五島、外海(そとめ)を中心としたキリスト教関連遺産のひとつが、天草にもあります。
「津教会」には、徐々に南下しながら迫害に耐え続けた信者の方々の想いが詰まっていました。世界遺産に登録された後だとどっと人が押し寄せるので、今のうちにゆっくり観ておくといいと思います。
教会のすぐ近くにある「津教会資料館みなと屋」(8月1日にオープンしたばかり)。涼みながらキリスト教関連遺産の歴史についての動画を見て人々の想いを感じました

津集落のみに伝わるお菓子「杉ようかん」。保存料が入っていないので、現地でしか買えないお土産のひとつです

昭和を感じる看板たちがいたるところに

崎津教会から少し移動した場所にある大江教会も、趣がありました
次回も「天草ほんどハイヤ祭り」や「イルカウォッチング」など、天草の魅力をたっぷりお伝えします。
[九州ふっこう割]

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