これまで地球外生命体が存在できる「ハビタブル惑星」の定義として、恒星からちょうどいい距離にあり液体の水が存在し地表温度も適当なことが考えられていました。そして新たな研究発表によれば、惑星に生命体が存在できる条件はマントル流動の存在よりも「惑星内部の温度」が重要だというのです。
 
マントル流動とはマントル内部に熱対流が存在するという説で、地球のプレートが移動する「プレートテクトニクス」の原因だと考えられています。そしてこの熱対流により、プレートの温度は適度に保たれていると考えられています。さらに、多くの地球型の惑星でもこのようなマントル流動が発生しているものと思われていました。
 
しかしエール大学の研究者のJun Korenaga氏は、そのような適切な対流はそう多くは起きていないと考えているのです。「地球の歴史に関する数十億年のデータを考慮すれば、マントル流動よりも惑星の内部温度が重要なことがわかるでしょう」と、同氏は語っています。
 
Korenaga氏によれば、表面温度を適切に保つプレート活動は非常に稀なものなんだそうです。その理由として、適度な惑星の内部構成や温度、そしてそしてマグマの粘性が非常に限定されることをあげています。そのため、多くの惑星では地表は熱すぎるか、冷たすぎることになるのです。さらに、地球のように隕石衝突でできた惑星では適切なマントル流動の可能性はさらに低いとしています。
 
今回の研究が正しければ、これまで発見されてきたハビタブル惑星は恒星との距離だけでなく、そもそもの内部温度が適正だったことになります。地球外生命体の発見には、まだまだ高いハードルがありそうです。
 
Image Credit: Michael S. Helfenbein / Yale University
■Plate tectonics complicates the Goldilocks equation
http://newatlas.com/golidilocks-zone-habitable-exoplanets-yale/45007/?utm_source=rss&utm_medium=rss