提供画像青の交響曲外観
濃紺のボディに金のライン。クールな気品が漂う大人の特急列車だ。

■風光明媚な奈良の名スポットへ、いざ!

「旅をするときは、目的地に着くまでの時間も、優雅に、非日常な気分で過ごしたい」。そんな思いを叶えてくれる素敵な列車がこの秋登場する。

 近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅から奈良の吉野駅までを運行する観光特急『青の交響曲(シンフォニー)』がそれだ。

提供画像サロン席
吉野産の竹材など上質の素材を用いた車内。

コンセプトが「上質な大人旅」で、まず車内の設備がデラックス。ゆったり腰かけられる幅広のシートは、広いテーブルを備えたタイプもあり、ゲームをしたり、食事をしたり、リラックス度120%で過ごせる。

提供画像ラウンジ 提供画像バーカウンター
専属のアテンダントが配置されたバーカウンター。

また、一般の座席以外にホテルのラウンジをイメージした「ラウンジ車両」があり、革張りのソファに腰かけてアルコール類などを楽しめる。風格を備えたバーカウンターを眺めながら「ここは本当に電車内?」と錯覚しそうになるかもしれない。

提供画像ケーキセット1
大阪マリオット都ホテルのペストリー料理長・赤崎哲朗氏が作る車内限定ケーキ。

 カッコイイのは車両だけではない、車内で提供する飲食メニューにもかなり力を入れている。有名ホテルのペストリー料理長が手掛ける「季節のオリジナルケーキセット(税込1100円)」をはじめ、吉野の柿を使ったスイーツや南河内のワイナリーが作るワイン、郷土料理の柿の葉寿司やごま豆腐など、沿線の魅力を伝える美味が多数ラインナップ。ご当地グルメ好きにはたまらないだろう。

提供画像河内わいん
ぶどうの栽培が盛んな地域。「カタシモワイナリー」のワイン(税込各620円)をどうぞ。

■9月10日より運行開始!

『青の交響曲』は一日4便2往復。乗車料金は大人720円、小児370円。乗車には加えて普通運賃が必要だ。水曜日が運休(祝日など運行の場合あり)。

 また、停車駅は「大阪阿部野橋」「尺土」「高田市」「橿原神宮前」「飛鳥」「壺阪山」「吉野口」「福神」「下市口」「六田」「大和上市」「吉野神宮」「吉野」となる。

 自然と歴史に恵まれた沿線には見どころが多い。 

●青の交響曲
http://www.kintetsu.co.jp/senden/blue_symphony/

〜古墳に紅葉、神社、秋の旅は面白い〜沿線情報

さて、列車に乗って、どこへ出かけようか。

■橿原神宮(橿原神宮前駅)

 日本の第一代天皇といわれる神武天皇とその皇后が祀られている神社。重要文化財に指定されている本殿をはじめ、内拝殿や外拝殿などが広大な敷地に建つ。

撮影画像 橿原神宮
広いので時間に余裕をもって訪れたい。

●橿原神宮
奈良県橿原市久米町934 0744-22-3271
http://www.kashiharajingu.or.jp/

■飛鳥エリア(飛鳥駅)

のどかな風景の中に古代文化の残像が溶け込む「明日香村」。「石舞台古墳」や「高松塚古墳」「キトラ古墳」など数々の古墳を見るために訪れる人も多い。

いにしえの香りは食文化にも漂っている。特産の「古代米」を使ったメニューを味わってみるといい。農村レストラン「夢市茶屋」の「古代米御膳(税込1080円)」は地元産の野菜もたっぷり採れて元気のもとだ!

撮影画像 石舞台古墳 撮影画像 高松塚古墳
明日香村といえば古墳が有名。左が「石舞台古墳」、右が「高松塚古墳」。

撮影画像 夢市茶屋
「古代米御膳」はおひたしや酢の物などご飯にあうおかずがセット。

撮影画像 夢市茶屋
お土産用の古代米もおすすめだ。

●夢市茶屋(明日香の夢市)
奈良県高市郡明日香村島庄154-3 0744-54-9450 
http://asukadeasobo.jp/shop/yumeichi

■吉野エリア(吉野駅)

桜の名所として有名な吉野。春以外の季節も楽しい旅路を過ごせる。

世界遺産「吉水神社」は初期書院造りの傑作といわれる書院建築。数々の文化財(宝物)などの展示物を通して豊かな歴史を体感できる。

また、この地を訪れたら食べたいのが「柿の葉寿司」。サバやサケの寿司を柿の葉で包み込み、すし箱に入れて押しをかけ、その風味を移した素朴で深い味。吉野名産の葛や桜の葉を使ったメニューなども押さえたい。

二次使用禁止 提供画像 柿の葉寿司
素朴で飽きがこない柿の葉寿司。

二次使用禁止 提供画像 吉水神社:一目千本桜
吉水神社は桜の名勝。

●吉水神社
奈良県吉野郡吉野町吉野山579 0746-32-3024
http://www.yoshimizu-shrine.com/

取材・文/中澤美紀子