たった1500円、1日3分間巻くだけで小顔になれる? そんな惹句も魅力で拡大する付録ムックの世界!

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書店やコンビニの雑誌売場で多く見かける付録ムック。「つけるだけ」で痩せたり、小顔になったり、体の不調がなくなったり…など夢のような言葉に惹かれ買う女子が続々で、10万や20万部といったヒットも数多い。

しかし、パッケージはピンク多用のいかにも女性向け。なかなか男性は手を出しにくいが、実は大体、1千円台で買える優秀なプチプラ(=プチ・プライス)アイテム。美容やダイエットに興味がある男性の入門編にも最適だったのだ!

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美容や健康グッズが入ったボックスに小冊子がセットされた“付録ムック”。

今やベストセラーの常連だが、始まりは2004年、女性誌と男性誌に付録をつけ始めた宝島社が、翌年に“ひとつのブランドに特化したムック”として、雑誌+アイテム(限定品。当初はバッグが多かった)をつけた『ブランドムック(R)』を創刊。

それがとにかく売れた。フランスのブランドであるイブ・サンローラン・ボーテの歴史と限定オリジナルトートバッグがセットになった『唯一無二の革新的コスメティック イヴ・サンローラン』(宝島社)は、なんと100万部まで!

そんな付録ムックの大きな転機になったのは、2010年発売の『スッキリ美顔ローラー』(宝島社)だ。ブームだった美顔ローラーを同社が独自に開発し、小冊子とのセットにして3065円(税込)で販売した。

美顔ローラーの販売価格は当時1万円前後だったため、同ムックは非常にお買い得で、発売からわずか2日で30万部の重版が決まり、半年で250万部!の大ヒットとなった。

こうして出版界で売れ筋商品として定着した付録ムック。雑誌と同サイズのボックスに入るアイテムであれば商品化が可能なため、内容はますますバラエティに富み、現在は美容、健康、CD、食品などなんでもアリ。

では、最近はどんな付録ムックが売れているのだろう。現場の編集者に聞いてみた。

「長らく美容系のヒット作が多かったのですが、今、売れているのは美容より健康系のほうですね」(書籍編集者A)

企画にあたってリサーチした印象も同じ。「○○が改善されるから痩せる」「健康になった結果、美しくなった」など入口は健康系が多かった。

そんな付録ムックは、完全に女性向けデザインのパッケージにも関わらず男性購入者も一定数いるようだ。

「書店で見かけて、アマゾンでポチッと恥ずかしくなく買えるからでしょうね。意外と40〜50代の男性からの問い合わせも多いんですよ。腰痛がよくなったなどお礼の電話も男性からカスタマーセンターに届いたり。病院に行くほどでもないけど、手っ取り早くプチメタボをなんとかしたいと思う層が購入されているんでしょうね」(書籍編集者B)

「つけるだけで痩せる」など、魅惑的なキャッチコピーはまさに男女差なく“チョットだけなんとかしたい”層の心をくすぐるよう…。そこで今回、そんなアイテムを実際に使ってみた。まずは美容編から!

【どれだけ使える? 付録ムックを使ってみた! <美容編>

■超タイトなバンドでモデル並の小顔に!?

●『New! 小顔コルセット―1日3分巻くだけ! 驚異のW巻き!』(1620円/主婦の友生活シリーズ)


男だって小顔になれば、スタイルよく見えファッションもキマる! そこで、表紙に「シリーズ累計20万部突破」と印刷するほど売れているシリーズらしい『小顔コルセット』。気になる中身は2本のバンド。このバンドで頭のはち周りと顎から頭頂部をガッチリとホールドするのだ。

早速、装着…しようとしたが、このバンドがなかなか伸びない。顔を小さくする前に、調査班全員が自分の顔の大きさを嘆く事態に(笑)。しかし、恐れず伸ばせば普通サイズの顔であるなら問題なく装着可能。

口をまともに開けないほどの強力なホールド力だけに、コルセットとしてはかなり即効性が高そう。冊子掲載の「ゆがみを直す」エクササイズを試したところ(写真)、顔が一瞬で小さくなった(気がした)!

日々コツコツ続ければ、1ヵ月後には理想の顔のサイズに!? 問題はその装着した顔を人前で晒(さら)せない恥ずかしさかも?

イージー度…★★  どの程度の力で引っ張ると適切か最初が迷うのが難点

プチプラ度…★★★ この価格で小顔になれるなら超お買い得!

使えそう度…★★  相当顔を締め付けられるため、音を上げそう…

■角質処理には最適! オシャレあかすりタオル

『軽くなでるだけ! オーシャン美肌タオル』(1166円/宝島社)

つるすべお肌は「清潔感」の大切なポイント。それを叶えてくれそうなのが、全世界で1千万枚も売れたという、ショップチャンネルで人気の韓国発の美肌タオル。カラーはガーリッシュだが、韓国式あかすりでおばちゃんが手につけるタオルとうりふたつ?

小冊子を読むと、従来のあかすりタオルとは糸が違うという。多重ループ状にした繊維が細かく織り込まれていて、軽くこするだけでメイクも毛穴汚れも根こそぎ取り除けるらしい。しかも、顔とボディの2WAY仕様。

早速、使ってみたが、美肌タオルでは洗顔料を泡立てられなかった…。そのため、別に泡立てて顔に置いてから、美肌タオルで洗顔。肌への当たりは柔らかく、後で肌が荒れることはなかった。角質も取れてツルツルに。かかとやひざの荒れも少し治まった。

お風呂場へ入れたままだとカビが生えるため、しっかり乾燥をしないといけないのが手間だが、顔や体の角質処理をしたい人にはおススメだ。

イージー度…★★  タオルを使って洗顔料をしっかり泡立てるのは難しい

プチプラ度…★★  通常は3〜4点セットで4千円程度のため、1点だけお試しで使いたい人にはお得

使えそう度…★★★ 毎日する洗顔だから習慣にしやすい

■ツボマッサージで手軽にアンチエイジング!

『黒かっさ 美点マッサージ極上 ほうれい線の消去もフェイスの引き上げもこの1本でOK!』(1944円/主婦の友生活シリーズ)

「かっさ」とは2500年前から中国で行なわれてきた、民間療法の「刮痧(かっさ)療法」が原点だという(日本かっさ協会HPより)。かっさの形や素材は様々あるが、写真のような棒状の「かっさ」でリンパや経路を意識したマッサージをすることで、美容効果を実感できる。

実は「かっさ」はドラッグストアでも買えるが、それとの違いは美容のツボをマッサージする「美点マッサージ」を開発した監修の田中玲子先生のゴットハンドを再現していること。100円ショップのマッサージ棒でいいじゃん…と思った調査班、雑誌を読んで大反省である。

最初こそ胡散臭い?と思いつつ触っていたが、先端だけでなくカーブも使ってマッサージすることに気づき、次第に感心するように。ほうれい線、目の下のたるみ、クマ、二重あご、肌のくすみ…にもということで、マッサージ法も豊富に掲載。ほどよい刺激で、セルフマッサージの割にはかなり気持ちいい。ゴットハンドの再現に効果の期待が高まる、なかなかの逸品。

イージー度…★★★ 雑誌に掲載されている通りにやるだけ

プチプラ度…★   田中玲子先生の手わざが再現された価値を知らないと、高いと感じる

使えそう度…★★★ TVを見ながら、お風呂に入りながら気軽に使える

■サラサラヘアで爽やかさを出したい!

『表参道の人気サロン AFLOAT魔法のヘアケアブラシBOOK』(1382円/宝島社)

人気サロンのトップスタイリストがプロデュースしたヘアケアブラシ。髪の毛が絡んだ箇所があっても長さの違うピンのおかげで、引っかからずにスーッとブラシが抜けるらしい。だから髪への負担が少ないとか。

使ってみたところ、普通のブラシと比べて、とき心地が軽い。その上、使うとちょっとばかり髪がツヤっとするのだ。ブラシをすることでキューティクルが整うためだという。

しかも、このブラシ、魔法なだけに髪にダメージを与えるというシャンプー中などの濡れた髪もOK。シャンプー、トリートメント、ドライヤーの合間に使えば、その都度、キューティクルが整えられてツヤサラな髪を手にいれやすいということ。

ブラシで1千円超えとなれば高い印象だが、市販の同じような構造のブラシは2千円を超える。もし適当なブラシを使っているなら、髪質を将来的にキープし続けるためにも試しに使ってみるのはあり?

イージー度…★★★ 「髪をとかすだけ」なので超カンタン!

プチプラ度…★★  そこに価値を見いだせない人には高い

使えそう度…★★  ある程度の髪の長さがある人なら入浴中に使っても

次回はリアル&ネット書店で話題の『解毒棒』や、歩くだけでやせる『魔法のパッド』など健康系付録ムックをお試し!

(取材・文/付録ムック調査班 撮影/五十嵐和博)