逃げても逃げても追ってくる〜

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60歳までシミを作らないためには、ノーケアの状態で真夏では1日に3分までしか紫外線を浴びられない――。こんな厳しい研究結果が2014年9月、「Experimental Dermatology」オンライン版で発表されました。

まだまだ日差しが強い季節が続きます。「3分じゃ何もできない!」と嘆いている間にも、着々とシミのもとは作られているのです。

春と秋は1日6.6分が限度

研究をしたのは、紫外線による皮膚の老化研究の第一人者である、再生未来クリニック神戸院長・神戸大学名誉教授の市橋正光医師ら。「60歳または80歳までシミのない肌を保つには、1日何分まで紫外線を浴びられるか」という疑問から出発しました。

研究チームは、「ノーケアで1日に何分間、紫外線を浴びられるか」を算出。細かい計算は省きますが、60歳までシミを作らないためには、真夏で1日3.27分、春と秋は6.6分、冬でも16.3分が限度だということが分かりました。

ウルトラマンじゃあるまいし、3分で何ができるの......? ダッシュでゴミ出しくらいでしょうか。ベランダや庭での洗濯物干しはアウトです。近所まで買い物なんてもってのほか。

ちなみに、日本人が年間に浴びている平均紫外線量から計算すると、生まれてから何の対策もせずにいると、20歳になるころにはシミができることになるそうです。"お肌の曲がり角は20歳"という説は本当だったのです。

ちなみに記者(30代)は、学生時代まで紫外線対策なんて概念もなく、運動場を駆け回り、プールで泳ぎ夏休みを謳歌していました。

もう絶望しかありませんが、記者のような過ごし方をしてきた女性にもまだ光明があります。それは、お馴染み"日焼け止め"。今まで蓄積されたシミの元はどうにもならなくても、これから"増やさない"ことはできるのです。

「SPF」とはUV-Bを防ぐ指標で、SPF10は「日焼け止めを塗っていないときに比べて、UV-Bが皮膚に届く量を10分の1にする」という意味ですが、市橋医師らは、SPF50の日焼け止めを塗った場合についても検証しています。すると......。

SPF50の日焼け止めを塗った場合、60歳までシミを作らないなら真夏の1日で3.27分×50=163分、80歳までなら127分まで延びるということが分かりました! スポーツやレジャーも存分に楽しめる時間です。侮るなかれ、日焼け止め。

こまめに塗り直したり、帽子などほかの日焼け止めグッズと組み合わせたりすれば、さらに安心ですね。

どうやら、朝起きたら何よりも先に紫外線対策するのが私たちにできるたった1つのことのようです。それでも、結果にこれだけ差ができるのだからすごいですよね。