知恵を出せ!

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リオ五輪の閉会式に出席した小池百合子東京都知事は五輪施設を視察して、「リオの仮設施設は本当に仮設なんですよね。大変参考になった」と語った。「地震国とそうでない国では事情は違いますが、日本の完璧性を求める仮設とではかなり開きがありました」

会場によっては、通路や観覧席が建設現場さながらに鉄骨の足場、骨組みがむき出しのままだった。これなら確かに安く作れる。ただ、日本ではそのままというわけにはいかない。仮設でも建物の強度計算をした上で、役所の許可も必要だ。ここが「地震国」たる所以である。

国や組織委は東京都に負担押しつけ

東京五輪の施設については、メインの国立競技場は国、五輪後も使用される恒久施設は東京都、五輪後に取り壊される仮設の施設は五輪組織委が受け持つとされていた。しかし、国立競技場の建設費が膨らんだため、都が450億円を負担するほか、仮設についても、組織委の森喜朗会長が都に負担を求めている。

仮設会場は、射撃(練馬区・大泉学園)、自転車(千代田区・皇居外苑)、水泳・トライアスロン(港区・台場)など7か所あるが、その費用が当初の4倍近い2800億円に膨らみ、都の負担は先の知事選の争点にもなった。

閉会式の「東京PRパフォーマンス」に安倍首相がコスプレ登場したことに、小池知事が「ひょっとして、もっと国が(予算面で)関与してくださるのかな、意思表示なのかなと思いました」と話したのも、次々と押し付けられる費用負担への皮肉なのだろう。

大阪万博ではあえて足場残すデザイン

羽鳥慎一「リオの仮設は工事現場そのものみたいでしたね」

玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「大阪万博の時、横尾忠則さんがデザインしたパビリオンは、足場をあえて残していました。そういう考え方もあるんですよね。要は、金を出さずに知恵を出せということ」