大気汚染や水質汚染など、工業や経済の急成長に伴って深刻な環境問題を抱えている中国。環境の改善には、政府による規制や監督管理の強化が欠かせない。それと同時に進めなければいけないのが、子どもたちに環境を守り地球を愛する心を芽生えさせる教育の実施だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 大気汚染や水質汚染など、工業や経済の急成長に伴って深刻な環境問題を抱えている中国。環境の改善には、政府による規制や監督管理の強化が欠かせない。それと同時に進めなければいけないのが、子どもたちに環境を守り地球を愛する心を芽生えさせる教育の実施だ。

 中国メディア・中国環境報は22日、「日本の環境教育の場は体験を重んじる」とする記事を掲載した。記事は、日本で環境教育が行われる場所は実に多く、1000カ所あまりの自然学習センターなどの施設、約4000カ所の自然学校が存在すると紹介。この学習場所が、行政・企業・民間団体・市民による相互学習、相互交流、情報交流の場ともなっていることを伝えた。

 そのうえで、日本の環境教育現場が持っている特徴を説明している。まず、「自然に親しみ、人間性を呼び覚まし、地球を愛する」というベースを踏まえ、それぞれの施設が独自の理念やテーマを持って運営されていること挙げ、似た者どうしによる競争が起きないとした。

 また、日本の環境教育では学習者が積極的に参加すること、インタラクティブであることが強調されていること、各施設が単に環境問題を理解するに留まらず、環境保護意識や環境問題の解決能力を養うことを目的としたデザインが行われていることも、その優れた点として示した。

 さらに、各種の環境教育施設は環境教育への従事を志すもの、熱意のあるボランティア参加者に対して、実習の機会を与える場にもなっていることを併せて紹介している。

 体験を通じて子どもたちに環境保護の大切さを知ってもらうというのは、単に教室で椅子に座って話を聞くだけのレクチャーとは比べ物にならないほどの効果があるはずだ。自分でやってみる、教育する側から見れば「自分でやらせてみる」ことが大事なのである。

 記事の視点でより評価できるのは、環境教育の場を設けて盛んに教育を実施することが、環境教育に関わる人材を育てることにもつながっているとした点だ。子どもたちへの教育、市民や地域社会、企業の積極的な参加、人材の育成、これらが上手く機能してこそ、環境教育の「持続可能な発展」が実現するのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)