日本の料理が少なからぬ中国人に愛され、中国に滞在する日本人も数多くなっていることで、中国各地で本格的な日本料理を食べられるようになった。一昔前、「日式料理」、「日式拉麺」という名前に釣られて店に入ると、後悔することが多かったが、今となってはいい思い出だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の料理が少なからぬ中国人に愛され、中国に滞在する日本人も数多くなっていることで、中国各地で本格的な日本料理を食べられるようになった。一昔前、「日式料理」、「日式拉麺」という名前に釣られて店に入ると、後悔することが多かったが、今となってはいい思い出だ。

 中国メディア・今日頭条は22日、日本のラーメン文化について紹介するとともに、中国に日本のラーメン店ができ始めた頃の思い出について述べた文章を掲載した。

 文章は日本のラーメンについて「心が晴れない夜にツルッとしたのどごしのラーメンを食べるとスッとする。仕事帰りの黄昏時に食べるラーメンは1日の疲れを癒やしてくれる」と説明。さらに、宴会のあと、酔いどれた早朝、孤独で寂しい時、みんなで集まった時など、1杯のラーメンが心にやすらぎを与えてくれるのであると解説した。

 そして、民族的情緒では日本に好感は抱けないものの、日本の職人的なこだわりには敬服せざるを得ないとし、その精神がラーメンのスープと麺、そして具が織りなす複雑な味わいに込められていることを伝えている。

 また、日本のラーメンは世界市場への進出にも取り組んでいるとしたうえで、20年ほど前、作者が子どもだった頃に北京で食べた「札幌ラーメン」の思い出について紹介。「生まれて初めていった首都で、生まれて初めてゴージャスなな麺料理屋に入った。大きな丼のラーメンに相対して驚き、呆然としたことを覚えている」とした。

 ただ、肝心の味はイマイチだったようで「とっくに忘れた」という。麺の形もイビツだったとのことである。それから数年後、日本のラーメンが中国でもポピュラーとなったそうだが、「本当に魅力を感じたとともに、最も思い出に残っているのは、なおもあのイビツなラーメンだった」と文章は綴っている。

 ラーメンだけではない。うどんもそばも、天ぷらも、カレーもコーヒーもひどかった。刺身や寿司などは食べる気になれなかった。それが今や、大きな都市であれば、少々お値段が張ったとしても本場と遜色ないものを口にすることができる。中国で生活しながら日本の味を楽しめること、現地の人に本場の味を知ってもらえることは実に喜ばしいのだが、その反面、一抹の寂しさも覚えるのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)