「海底に生えた髪の毛」こと、チンアナゴの生態

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遠くから見ると、まるで「海底に生えた髪の毛」のように見える生き物がいる。砂に半身を埋めて暮らす、チンアナゴたちだ。

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毛が生えているはずがないところ、というものがある。例えば、ヘアレス・チワワや、俳優のパトリック・スチュワート(『新スタートレック』のピカード艦長役で有名だ)の頭といったものだ。また海の底も当然、毛が生えているところとは思えない。

しかし、もっとよく見てみよう。冒頭の動画では、海底に髪の毛が生えてそよいでいるように見えるシーンが紹介されている。これらは本当は、チンアナゴ(英名:spotted garden eel)という生物だ。

全長40cm程度で、珊瑚礁外縁部の砂底に生息する(インド洋、西太平洋の熱帯域に分布し、日本では高知県以南に分布する)。

彼らは頭部を外に出して、潮の流れに乗ってくる動物プランクトンを捕食している。体の下部はいつでも砂に入っており、敵が近づくと全身を穴にひっこめて隠れる。

garden eelという名前は、砂底から頭を出す生態が、庭の草木が生えることに似ていることから付けられた。和名のチンアナゴは、顔つきが日本犬の狆に似ていることからだという。

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