日本の物流システムは先進的だ。特に1960年代から70年代にかけての高度経済成長期に大規模物流システムの構築に成功し、さらに近年は欧米に倣ったIT化も進んでいる。しかし中国では物流の遅れが指摘されており、現代化には課題が山積している。中国メディアの捜狐はこのほど、日本の先進的な配送業から学ぶべきとする文章を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の物流システムは先進的だ。特に1960年代から70年代にかけての高度経済成長期に大規模物流システムの構築に成功し、さらに近年は欧米に倣ったIT化も進んでいる。しかし中国では物流の遅れが指摘されており、現代化には課題が山積している。中国メディアの捜狐はこのほど、日本の先進的な配送業から学ぶべきとする文章を掲載した。

 記事は日本の物流に関して、「単に荷物を顧客に届けるだけではない」と指摘したほか、米国のようなコスト削減と利益追求型の物流とも異なると指摘。日本の物流は「流通、交通を解決し、サービスのレベルを向上させる」ための手段と位置づけられていると紹介した。

 日本にも、今の中国と同様、流通の効率が悪く、生産の妨げとなり、貸し倉庫の高騰によりコストもかさむという時代があった。しかし、今の先進的な物流に素早く移行できたのは、1つには政府による支援があったからだと記事は分析。具体的には、政府による中小企業への指導や税・ローンの優遇政策、共同配送の3つである。

 共同発送に関しては高度に機械化・自動化がなされているうえ、最近では新技術の応用も普遍化していると指摘。例えば、いくつかの配送拠点から多数の顧客に商品を配送するにあたり、多くの企業はコンピュータで管理し、車両の運行効率を改善させていると指摘し、「保有車両台数、所要時間、道路距離、配送量などのデータをインプットするだけで、最も効率の良いルートと必要台数が計算されるというすぐれもの」と紹介した。

 ほかにもICカードの活用やバーコード技術の幅広い応用も日本における配送の効率と速度を大幅に上げた。記事は、「日本の物流業の機械化、自動化はすでに高いレベルに達している」と断言し、中国も日本を見習うべきであると称賛した。

 中国の物流は日本と比べて設備やシステムの面で遅れているのは事実だ。しかし、もっと基本的な問題として、作業員が荷物を丁寧に扱わないことがある。宅配業者から受け取る荷物が、原形をとどめないほど変形していることも珍しくない。先進的な設備やシステムもいいが、中国の物流はまず基本から変えていくべきではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)