左から沙海林氏、柯文哲市長

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(台北 23日 中央社)台北市と中国大陸・上海市による「台北上海城市論壇(フォーラム)」が23日、台北市内で開かれた。上海側の訪問団を率いて出席した中国共産党上海市委員会の沙海林常務委員は、両岸(台湾と大陸)の都市交流には重要な基礎が必要で、それは「異なる国の都市同士の交流ではない」ことだと語った。

沙氏は、柯文哲・台北市長は昨年から「一つの中国に問題はない」「両岸は一つの家族」などと発言してきたと強調し、さらに台北市は上海市との連絡を(中国大陸チームの名義で行っていると指摘。これらは全て台北側が示した両市の交流に対する正確な認識だと述べた。

沙氏は中国共産党上海委員会で、常任委員のほかに、両岸統一などに向けた工作などを行う統一戦線工作部の部長も兼任している。

沙氏の発言について柯市長は、同氏の立場では話さざるを得ないことがあると語り、もし誤ったことを話せば、中国大陸に戻った時に問題になると指摘。これが政治の現実であり、他者を故意に困らせるべきではないとした。

同フォーラムは両市が2010年から毎年持ち回りで開催。台北市で開かれる年に上海市長・副市長以外の人物が訪問団長を務めるのは今回が初めて。イベントでは、沙氏と家基・台北副市長が講演したほか、双方の間でマラソンや映画祭などに関する3つの覚書が締結された。

一方、会場となったホテル、リージェント台北の外では、中国大陸で邪教とされている「法輪功」や台湾と大陸は「国と国の関係」だとする台湾団結連盟のメンバーが、沙氏の写真を燃やすなどの抗議活動を行った。

(顧セン/編集:杉野浩司)