同じ言葉でも、大人に言われるのと子どもに言われるのでは、やっぱり「ダメージ」が違う。

神奈川県のFさん(50代女性・主婦)はあるとき、ちょっとしたいさかいを起こしているご近所さん一家と外で遭遇した。そのとき相手の家の子どもが発した言葉に、Fさんは――。

「お宅の物音がとってもうるさいんですけど」

もう20年くらい前の話でしょうか。新築のマンションを購入して、家族3人で引っ越してきた直後のことです。

新築ですから、うちも含め皆さん一斉に入居してこられたご家庭ばかり。新生活への希望に、私たちも胸を膨らませていましたのですが......。

画像はイメージです(Andyさん撮影、Flickrより)

住み始めてからちょうど1週間ほどしたある日、突然、下の階の方だという女性が訪ねて来られました。年は私と同じくらいでしょうか。てっきりごあいさつか何かかと思ったのですが、眉間に深々としわを寄せて、明らかに険悪なムードです。

「天井から聞こえてくるお宅の物音が、とってもうるさいんですけどっ。なんですか、床をフローリングにでも変えられてるんですか!?」

家の中を覗き込むようにして...

身に覚えのない話です。子どもも一人しかいませんし、それほど騒ぐ方でもないですが、

「いえ、床はみなさんと同じですけど......うるさくしたつもりはなかったのですが、ご迷惑をおかけしたのでしたら申し訳ありません。気を付けます」

と頭を下げました。しかし彼女は怒りが覚めやらぬようで、家の中をぎょろぎょろ覗き込むようにしながら、「すごくうるさいんですからねっ。本当にお願いしますよ!」と吐き捨てて、そのまま帰っていきました。

バンッ、と閉められたドアを前にどうにも納得がいかず、むかむかしたのをよく覚えています。

子どもの言葉を止めもせず

それでも、新生活に変なミソをつけたくなかったので、共有部分などで顔を合わせたときには、できるだけ平静を装ってごあいさつをしてました。また、足音などの方も、子どもはもちろん夫にも言って、できるだけ静かにするように心がけたつもりだったのですが......。

しばらくしたころ、子どもさん(小学校低学年くらい)を連れた彼女とエレベーターで乗り合わせました。お互い軽く会釈をしたのですが、私を見た子どもさんが、

「あっ、うるさい家の人だ!」

と叫んだのです。彼女はさすがに軽く目で制しましたが、積極的に止めるわけでもなく、子どもさんも「お母さん、いつも言ってるもんね?」と続けます。

さすがにこのときには、驚くやら恥ずかしいやらなんやらで、身体がざわっと熱くなりました。

これを機に、私も下の階に気を遣うのを止め(だからといってうるさくするようなことはしませんが)、会ってもお互いに無視するように。その後引っ越すまで「冷戦」は続きました。

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