どうにかなるほど忙しい!? 「幸せな一時間」にあなたが払える金額は?

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つかの間の穏やかさや静けさのために、いくらなら払ってもいいだろうか──自分の仕事と4歳になったばかり娘の世話でいつにも増して忙しかった数日前、そんなことを考えてみた。現代の私たちは誰もが、非常に大きな仕事と生活のプレッシャーの下で生きている。私たちは、「多忙依存症」の文化をつくっているのだ。

仕事で恥をかかないために、あるいは仕事で子どもの習い事の発表会に行かれなくても罪悪感を持たずにいられるために、あなたはいくらなら払ってもいいと思うだろうか。一時間の静けさは、あなたにとってはどのくらいの価値があるのだろうか?

英国と香港では以前、前向きな気持ちを保ち、否定的な感情を避けることの価値に関するいくつかの調査が行われた。幸福感・幸福度研究に関する専門誌「ジャーナル・オブ・ハピネス・スタディーズ」に掲載された調査結果によると、研究者らは調査対象者に「持ちたい感情」と「避けたい感情」を挙げてもらい、それらを一時間保つために支払ってもよいと思う金額を尋ねた。その後、回答に基づき、さまざまな感情が持つ価値のランキングを作成した。

質問では、以下の文章に当てはまる言葉を選び、さらにそれを得るために支払う用意がある金額を示してもらった。

「生活の中で、特に_____な気持ちになるときのことを考えてみて下さい。一時間にわたってその気持ちを持ち続けるために(あるいは持たずにいるために)、いくらなら支払ってもいいと思いますか?」

香港での調査からは、主に以下のような回答が得られた。

・ 「穏やかさ」を感じるために、44.30ドル(約4,440円)
・ 「幸福」を感じるために、79.07ドル(約7,930円)
・ 「寂しさ」を感じないために、92.81ドル(約9,310円)
・ 「恥ずかしさ」を感じないために、99.82ドル(約1万円)
・ 「後悔」を感じないために、106.27ドル(約1万660円)
・ 「愛情」を感じるために、113.56ドル(約1万1,390円)

結局のところ、多くの人が最も持ちたいと願うのは、愛情を感じる時間ということのようだ。

これと同様の調査を他の国・地域で行ってみたらどのような結果が得られるのか、興味深いところだ。また、世代やライフステージ別に結果を見てみるのもおもしろいだろう。

年齢を問わず多くの人に価値が高いと判断されるのは、「後悔をしない」ことではないかと想像するが、あなたはどのような回答をするだろうか。

感情が幸福感に与える影響

前向きな感情と否定的な感情のバランスは、主観的な幸福(あなたが生活についてどのような考えや気持ちを持つか)に影響を及ぼす。だが、幸福を感じるためには、前向きな感情を得ようとすることと、否定的な感情を避けようとすることのどちらの方が、より効果的なのだろうか?

複数の文化圏で実施された調査の結果、それはどちらともいえないことが分かっている。40か国の大学生を対象に行った調査では、幸福感に対しては前向きな感情の方が、大きな影響力を持つことが確認された。一方、別の調査では、一部の国では否定的な感情がいずれも、前向きな感情より2倍近く強い影響力を持つことが示されている。さらに、どちらも影響力はほぼ同じとする調査結果もある。