リオデジャネイロ大聖堂

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(リオデジャネイロ 23日 中央社)現地時間21日に閉幕したリオデジャネイロ五輪。開催期間中は世界中から集まった選手が熱き戦いを繰り広げる一方、外国人を標的にした犯罪被害も相次いだ。五輪取材のためにリオに滞在していた中央社記者もひったくりにあった。台湾の代表選手も部屋で財布を盗まれており、記者も選手も「やはり台湾がいい」と口を揃え、大会閉幕に胸をなでおろした。

仕事の合間に地元の友人に付き添われ、リオデジャネイロ大聖堂に向かっていた記者。その途中で友人が不審者に絡まれた。友人は金銭で解決しようとしたものの、鋭利な金串で脅され、携帯電話と金銭を奪われた。そして記者の背後にも突如、別の人が現れ、リュックサックを奪っていったという。2人は慌ててその場を離れ、冷静になった後すぐに警察署に駆け込んだ。この日は22日で、大聖堂周辺には巡回にあたる警察や軍の姿はなかった。

記者によると、ひったくり犯の年齢は30歳前後で、Tシャツに短パン、サンダルといった装い。かなり小汚い外観だったという。

記者は警察署でパソコンを使用させてもらい、位置情報サービスを通じて携帯電話を探してみた。だが、ひったくり犯によって電源は切られており、見つけ出すことはできなかった。

リュックの中には、携帯電話のほか、ピンバッジや記念品のマグネットなどが入っていた。記者は初めて脅され、その場で固まってしまったと当時の心境を振り返り、身の安全が第一だと語った。

治安の問題について、現地の華僑は「私たちが人に聞くのは、ひったくりにあった経験の“有無”ではなく、“何回”襲われたか」だと苦笑いする。現地華僑はさらに、リオの風景は美しく、天災もないが、人災はある。人災とは治安のことだと感慨深げに話した。

(五輪取材班/編集:名切千絵)