徹底したオーガニック志向は危険!? 子どもの人格にも影響する「オルトレキシア」のリスク&自己診断法

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家族の健康を支える食事。できるだけ良いものを用意したいと思うのは皆共通なこと。ただ、無添加やオーガニックにこだわり、それ以外は体によくないと極端になってしまうこともあります。

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特に、愛しい我が子の事を思い、妊娠中から栄養バランスはもちろん、食品の“質”も気になり始め、また離乳食を始めるとより一層、口にするものは無添加、天然などの質が気になりますよね。

さらに、アレルギーを気にする真面目なママほど細やかに配慮して、加工品は避け、頑張って手作りしている人も多いと思います。

しかし、有機野菜、無添加、オーガニック好きほど体調不良の危険になることもあるのです。それなのに、健康的な食事をお子さんにも刷り込んでいませんか?

いいものも食べ方次第で体を壊し、結果お子さんが“オルトレキシア”という新型の病気になってしまうことも。今回は健康志向が及ぼす体の被害についてご紹介いたします。

オルトレキシアって一体なに?

“オルトレキシア”という言葉を聞いたことはありますか?日本ではあまり聞き慣れない言葉ですが、オルトレキシアは、1997年にアメリカの医師、スティーブン・ブラットマンが提唱したもので「正しい食事に対する強迫観念」のこと。

自分が不健康だと思う添加物や加工品、動物性の食品、乳製品、砂糖、トランス脂肪酸、農薬使用の農作物、遺伝子組み換え食品等の食品を極端に避け、自分が身体に良いと思ったオーガニック食品、無添加食品、自然栽培の農作物等、だけを食べる、質にこだわりすぎた新型の摂食障害のことなのです。

日本でも健康志向が高い方が多く、国産、有機野菜、無添加、オーガニックなどは積極的に摂り、遺伝子組み換えや加工品など不健康と思うものは一切摂らない食生活をしている人もいます。

そのような食事をしていれば、摂ることの罪悪感や恐怖心が生まれてしまい、食事バランスが崩れ健康被害が起こってしまいます。

放っておくと危険!オルトレキシアが引き起こすリスクとは

オルトレキシアになると、食べるものの選択肢が狭くなってしまい、他人と食事をする機会も減っていきます。

そうなってしまうと、食事の楽しみがなくなったり、人間関係が希薄になったりして、より一層、興味が健康に集中してオルトレキシアの症状が進行し、食事に対して過敏になりすぎてストレスとなり、胃腸障害や栄養失調になる可能性が高くなります。

特にお子さんの場合は成長に必要な栄養分が摂れず、成長障害を引き起こすことも考えられます。また、お子さんは食事形成をする時期でもあるので、将来人間関係を狭めてしまったり、うつ傾向になってしまったりすることもありますので、非常に注意が必要です

大丈夫?オルトレキシアセルフチェック

オルトレキシアかどうか確認するために、全米摂食障害協会が作成したセルフチェック方法があります。(わかりやすい表現に変えています。)

■□健康的な食習慣を送るために全く食べない食品がありますか

■□食事がどのように調理されたのか、とても不安になりますか

■□自分の意向と反する不健康な食事がでるかもしれないと思い、食事が出るイベントに出られないことがありますか

■□きちんと食事制限をしない人に対して批判的な感情を覚えますか

■□献立を考えたり食材を選んだりするのに多くの時間とお金をかけていますか

■□理想とする食生活から外れると後悔したり、罪悪感を感じたりしますか

■□以前は楽しめていたことに興味が無くなってきた一方で、「正しい」食事をしていると満足感を得たり良いことをした気分になったりしますか

当てはまる数が多ければ多いほど、オルトレキシアの可能性が高くなります。

他にも、栄養的には偏っていても「純粋な、質の良い」ものだけを食べる、日常の食事のために下調べや買い物、準備に1日3時間以上かける、収入の多くを健康的な食品を買うために使っているということもオルトレキシアの徴候です。

もしかして・・・と思った場合は早めに医療機関で相談するようにしてくださいね。

オルトレキシア予防するための食生活

確かに体に良いと言われると、積極的に摂り入れたくなるし、体に悪いと言われると、避けたくなりますよね。

しかし食事というのは薬と違い、1回食べただけですぐに体に影響するわけではありません。そして、食事は体に必要な栄養素を入れる役割とともに、みんなで食卓を囲んで“楽しむ”ことも食事の役割です。お子さんこそ、食卓で学ぶことが多くあります。

ましてや、ずっと避けていたものを急に口に入れると拒否反応で気持ち悪くなったり、お腹がゆるくなったりすることもあります。だからこそ、日頃から色々なものを食べて体に免疫をつけることも大切。

まだあまり食の経験が浅いお子さんこそ、先入観を植え付けすぎず、色々なものを食べて、適度に良い食事を選ぶ力を養っていくのがいいですね。

身体に良いとされる食材を選ぶのは良いことですが、神経質になりすぎてしまうと身体に良くありません。

より健康になりたいために起こる健康被害“オルトレキシア”・・・本末転倒にならないよう、特定のものを極端に避けずに、良いものを摂り入れていくといいですね。