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TISと、同社が出資するエルブズは8月23日、公立はこだて未来大学複雑系知能学科 松原研究室(以下、松原研究室)と「マンガからの対話辞書、シナリオ抽出に関する研究」(以下、「マンガシナリオ生成に関する研究」)および「AIを使った対話における対話破綻検知に関する研究」(以下、「対話破綻検知に関する研究」)の共同研究を開始した。期間は2017年3月まで。

今回の共同研究では、AI関連技術の研究において知見・実績を持つ松原研究室と、自然言語処理の研究実績および実装技術を保有し、AIとエンタープライズシステムの連携実用を目指すTIS、社会性エージェント(Agents of Socialization)技術(AIが社会に存在する具体的なアクターの代理人として、利用者と対話を行う基盤技術)を活用した高齢者向けコミュニケーションツールの実用化を目指すエルブズの3者が共同で研究を行い、AIのインテリジェントな対話の実現に必要な要素である「対話シナリオの生成」と「対話破綻の事前検知」の実用化を目指す。

「マンガシナリオ生成に関する研究」の目的として、AIによる対話システムは特性上、対話辞書、シナリオの作成が必要であり、その精度は最終的な対話の品質に影響を及ぼしているほか、独自の対話辞書、シナリオを新規作成することは多額なコストが発生するため、一般に流通しているマンガまたはアニメの脚本から、対話辞書、シナリオなどを抽出、AIによる対話システムに適用することを目指す。同研究により、比較的低コストで、高品質な対話辞書、シナリオの作成が可能となり、大量生産の実現を図る。

また、「AIを使った対話における対話破綻検知に関する研究」の目的として、AIによる対話システムは企業の顧客サポートなど広く普及する可能性が示唆されている一方、人間と比較した場合、対話の破綻は顕著で、実用化までに多くの課題を抱えているという。同研究では、対話破綻を事前に検知することにより、スムーズな対話のための手法について、研究を行う。

(岩井 健太)