直木賞作家、朝井リョウ原作のアニメ『チア男子!!』。男子だけでチアをやりたい! という大学生たちを描いた青春ストーリーだ。総集編を1回挟んで先週放送された第6話「RE.START」は、ここから新章突入、まさにリスタートを切ったエピソード。男子チア部「BREAKERS」に新入部員がドサッと入ってキャラクターが一気に倍! になったぞ。


「急に増えすぎ!」「覚えきれない!」「可愛い子がいる!」「おっさんもいる!」とネットでは大騒ぎだったのだが、あらためてメンバーを簡単におさらいてみよう。題して「今からでも間に合う『チア男子!!』」。まずは初期メンの7人から。

ハル(演:米内佑希)
柔道でザセツした主人公。高所恐怖症。幼馴染のカズに誘われて男子チア部に入る。
カズ(演:岡本信彦)
ハルの幼馴染。幼少の頃に死別した両親がチアの経験者だった。BREAKERSのリーダー格。
溝口(演:杉田智和)
メガネ。発言も行動もちょっとズレている。実家が金持ち。名言が大好き。
トン(演:林 勇)
体重100キロ超。大盛りカツカレーの早食いチャンピオン。いつもニコニコしている。
イチロー(演:桑野晃輔)
運動神経抜群の関西人。なんでもソツなくこなす一方、デリカシーに欠ける。
弦(演:小西克幸)
イチローの幼馴染でいつも一緒にいるが、イチローにコンプレックスがある。
翔(演:小野友樹)
イケメン。チア経験者だが、スタンツ(組体操)に加わらない。私服のセンスが悪い。

彼ら7人は固まって行動することもある。ハルとカズ、イチローと弦はそれぞれペアで行動することも多い。次に新加入メンバー。主に見た目を紹介していく。

タケル(演:沢城千春)
アフロヘアが特徴で、とにかく目立ちたがり屋。溝口に「ブロッコリー」と呼ばれる。
尚史(演:畠中祐)
見た目は地味といえば地味。チアに強い情熱を持っている。
サク(演:村瀬歩)
小柄でフェミニンだが「龍造」というゴツい名前。バレエ経験者。
金(演:勝杏里)
金髪のリーゼントといかつい顔が特徴。礼儀正しいヤンキー。

銀(演:木村隼人)
黒髪のオールバックにチョビヒゲが特徴。金を兄貴と慕う。
銅(演:広瀬裕也)
赤毛のモヒカンが特徴。金・銀・銅は本当の兄弟ではない。
鍋島兄(演:木島隆一)
ブレイクダンスが得意な兄弟の兄。サイドを刈り上げている。
鍋島弟(演:弓原健史)
ブレイクダンスが得意な兄弟の弟。緑のコーンヘアーが特徴。
陳(演:文曄星)
中国からの留学生。父親がハルたちの中国語クラスの教授。謎の京都弁を話す。
高城コーチ(演:甲斐田裕子)
女子チア「DREAMS」のコーチだったがBREAKERSのコーチに。オデコが特徴。

以上、16名+コーチ1名が新生BREAKERSということになる。このメンバーで「全国チアリーディング選手権」を目指すわけだ。

チアは対戦相手と戦うのではなく自分と戦うスポーツ


『チア男子!!』の面白い部分は、常にメンバーの誰かが何らかの問題や悩みを抱えていることだ。エピソードごとに解決は示されるが、だからといって全員の悩みが一掃されるわけではない。メンバーが16人もいれば、それも当然のこと。個性的なメンバーが増えたことで、人間関係の問題も生じてくるだろう。全員が常に一致団結しているわけではないのだ。

彼らが大学生ということも大きく関係している。大学のサークル活動は高校生の部活のように拘束力が強くなく、また部員同士がお互いをぶつけ合うこともあまり多くはない。どこかちょっと冷めている部分がある。だからといって、みんなが暗くなっているわけではなく、笑い合ったり、冗談を飛ばし合ったりしながら、日々チアの練習に励んでいる。人生ってそういうものだろう。

後半もさまざまな問題が現れるはずだ。しかし、今回のエピソードで描かれたように、自分の前に立ちふさがっている壁を壊す(BREAK)するためには、自分と向き合うしかない。『チア男子!!』は他のスポーツアニメのように、わかりやすい対戦相手はいない。目標にしている「全国チアリーディング選手権」で最高の演技をするためには、対戦相手のチームと戦って勝つのではなく、自分自身と戦いながら成長していかなければいけないのだ。やみくもに相手と戦う熱さというより、じわっと内側から燃え上がる熱さを持っているアニメだと思う。

さて、今夜放送の第7話は「歪み」。ほら、さっそく何か問題が起きそうな予感がビンビンするタイトルだ。ゴー・ファイ・ウィン!
(大山くまお)