実は南蛮渡来の蒸し料理……23日は「天ぷらの日」

写真拡大

毎月23日は「天ぷらの日」だそうだ。由来などは不明だが、せっかくなので天ぷらの歴史などを紹介したい。「教えて!goo」に「好きな天ぷらは何ですか?」という質問が寄せられているように日本人のソウルフードのひとつと言ってよいだろう。

■起源はヨーロッパだった

日本中どこに行っても天ぷら屋さんがない町はない。百貨店やスーパーの惣菜コーナーに行けば、必ず豊富な種類の天ぷらが置かれている。

このように全国津々浦々に浸透している日本料理の代表格だが、起源は意外にもヨーロッパ。16世紀の安土桃山時代に伝わった南蛮料理のひとつとされる。

17世紀の文献に「てんふら」という名前がちらほらと出るようになり、18世紀には屋台で食べる江戸の庶民料理として広まったそうだ。今では外食で天ぷらというと割烹のイメージがあり、ちょっと贅沢な気持ちになるが、実は気軽な屋台料理だったのだ。

■「天ぷらは蒸し料理です」

ここで天ぷら粉の老舗メーカー、昭和産業に話を伺ってみた。

同社は「天ぷら料理というのは基本的に衣を付けて、衣の水分を蒸発させながら、中の食材を蒸すという蒸し料理です。食材の美味しさと栄養成分を逃がしません」とアピールする。

さらに「タネの材料としてよく使われるカボチャ、シシトウ、シソなど緑黄色野菜に含まれるβカロチンは、体に吸収されるときには油が必要なので、天ぷらにするとそれだけ効果的に吸収できる」とも。

油料理ということでカロリーが高いと思われがちだが「天ぷらの盛り合わせ一人前で考えると、食材にも寄りますが約180kcalと、ごはんの270kcalよりも少なく、天ぷら自体はヘルシーなのです」と勧めている。

■変わりダネは?

天ぷらは一般的な家庭料理でもある。家々によって天つゆが違っていたり、塩や醤油で食べていたりとそれぞれ独自のルールがあったものだ。

どんな食材でも衣を付けて油に入れれば天ぷらになるだけに変わりダネも多い。昭和産業のホームページには様々なレシピが掲載されている。

そのひとつ「じん・じん・じん」はニンジンの「じん」、の福神漬の「じん」、おいしくて「じん」から命名。カレー粉を加えてニンジンが嫌いな子供でも食べやすいよう工夫した。

「かぼちゃ物語」はコンソメで作ったあんがユニークだ。ほかにも「納豆ロールとツナロール」「豚レバーと夏野菜のカレー風味かき揚げ」など珍しいものがたくさんあるのでホームページをのぞいてみよう。

■誰でもサクサク作れる魔法の粉

天ぷら粉の需要は横ばいだが、家庭で天ぷらを作る機会が減る一方、スーパーの惣菜の天ぷらは売れているという。同社は「天ぷら作りのハードルが上がっている。とくに若い人たちは美味しく作る自信がないのではないか」と推測。そこで開発したのが9月発売の「おいしく揚がる魔法の天ぷら粉」だ。

粘度を強くするなど工夫を凝らしたことで、初心者でもサクサクの天ぷらが簡単に作れるそうだ。さらにパッケージには図解入りで作り方も細かく記載されている。

冷めてもサクサクしたままでしなっとしないでほしいという願いにも対応しており、使い切りサイズの小袋パックなので計量の必要がないのも魅力。天ぷら調理初心者の方は試してみてもいいかもしれない。

(武藤章宏)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)