ダイエットの天敵といわれた炭水化物が、まさかのダイエットの味方に!?(※イメージ写真)

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 薄着になるこの季節は、「やせたい」と願う人が一気に増える、ダイエットの季節でもある。ちまたではあらゆるダイエット方法が生まれているが、いまだ根強い人気なのが「糖質制限ダイエット」だ。かなりの割合で効果があるとされる一方、リバウンドしやすいのも特徴であるこの「糖質制限ダイエット」には、実は大きな落とし穴がある。「便秘」だ。

 まず、糖質制限を始めると食事の量が減ることで、便の材料も減ってしまう。さらに、普段穀物から摂取していた食物繊維量が減少することで、悪玉菌が増加し便秘へとつながり、結果的にやせにくい不健康な体を作ってしまうのだ。

 では、炭水化物などの糖質を摂取しながらやせるには、どうしたらいいのだろうか? カギは「ヤセ菌」にあった。

 農学博士で『自分史上最高の腸になる!腸で酵素をつくる習慣』(朝日新聞出版)の著者でもある高畑宗明さんによると、そもそも腸内にはさまざまな菌があり、そのバランスをコントロールすることが健康やダイエットの秘訣(ひけつ)だという。そのためには「ヤセ菌」を増やすことが大切だ。

「ヤセ菌」を増やすこつは、冷たい炭水化物に含まれる「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」を摂取すること。そうすることで、やせ形の人の腸内細菌バランスに近づくことができるのだという。

 レジスタントスターチは、難消化性でんぷんのため、糖として小腸で吸収されにくく、そのまま大腸へ行き一部が吸収されて、残りは便になる。そのため、摂取カロリーが抑えられるのだ。

 そんな夢のような成分・レジスタントスターチは、おにぎりやポテトサラダ、冷やし中華やざるそばなど、冷たい料理に多く含まれている。米や大豆、あずき、そば、うどん、パスタ、マカロニ、じゃがいもなどを使用して調理し、温めずに冷たいままで食べるのがこつ。

 ダイエットの天敵「外食」でもレジスタントスターチを摂れるメニューはたくさんある。ランチなら冷たいおそばやうどん、冷製パスタに冷やし中華と、夏ならではのメニューが並ぶ。おつまみには枝豆・ポテトサラダ、マカロニサラダを。ちょっとぜいたくしたいときは、おすしもおススメだ。

 また、水溶性食物繊維を含んだ食品(わかめ、長いもなど)、イヌリンを含んだ食品(ごぼう、玉ねぎ、にんにくなど)、発酵食品(納豆、みそ、キムチなど)にも同様の作用があるため、トッピングなどで工夫してみると、相乗効果も期待できる。

 腸内環境を整えることで、ダイエットだけでなく、睡眠の質やホルモンバランスも改善され、うつまで予防すると、高畑さんは指摘する。さらに、私たちの体にある免疫細胞のうち、70%が腸に集中しているという。免疫細胞が低下すると病気にかかりやすくなり、特に細胞のがん化を防ぐメカニズムには、免疫細胞が深く関わっている。つまり、腸内環境を整えることが、がん予防にもつながるというのだ。

 まずは自分の便の臭いや色、かたちをチェックしてみよう。気になった人は、腸内環境改善のために食生活から変えてみてはいかがだろうか。気がつけばダイエットもできていて、一石二鳥の夏になるかもしれない。