マネー詐欺にダマされないための5つの心得

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どう考えてもあやしい投資話に乗っかる人は少なくない。しかも、それなりに知識や経験のある人が被害に遭っていたりする。その“騙しの手口”とは……? 自らも投資マニアであり、数々のあやしい商品に手を出してきたと語るFP・藤原久敏氏のツッコミを交えて検証する

◆いかにして詐欺業者に”面倒くさいヤツ”と思わせるか

 FPの藤原久敏氏は、自らも投資マニア。未公開株はもちろん、和牛オーナーや海外ファンドなど、さまざまな“あやしい”投資話を自腹で試してきた猛者だ。そんな藤原氏は、HBOに寄せられたマネー詐欺エピソードを見て「被害者の方々は“調べる”手間を惜しみすぎですね」と言う。

「もちろん“調べるのが面倒くさい”という状態をわざと作り出すのが、詐欺業者の手口ではあるんです。例えば、FXファンドに引っかかったケースでは、運用会社の名前が『アセットマネジメント』になっていました。アセットマネジメントというのは資産管理の代行業務を意味する単なる一般名詞であって、検索すれば『野村アセットマネジメント』みたいな社名がゴロゴロ引っかかってきて、それ以上突っ込んで調べるのが面倒になります。そこで『まぁ、この中のどれかだろう』と考えてくれる人は、格好のカモになるわけです」

 カモにされないコツは「とにかく質問すること」と藤原氏。

「相手に“面倒くさいヤツ”と思わせることができれば、怪しい業者ほど早々に手を引いていきます。また“ネットの評判”はぜひチェックしておいたほうがいい。ネットの意見はアテにならないと思われがちですが、こと“金融商品に関するネガティブな情報”については信用できるケースが多いんです。専門家並みに詳しい個人ブログが“あそこの経営状態はおかしい”などと指摘している場合もありますし、実際に被害に遭った体験談が見つかることも」

 一方で“一知人”のプッシュは、相手にしないほうが無難だと言う。

「未公開株詐欺のケースでは、『FBで知り合った知人の勧めなので信用してしまった。これが電話勧誘だったら騙されなかったと思う』とのコメントが印象的でした。詐欺業者もこうした投資家心理は心得ていて、SNSを利用した詐欺は増えています」

 結論は「向こうからやってくる儲け話は99%怪しい」。

「これは、相手がちゃんとした銀行や証券会社でも似たようなもので、営業マンが向こうから持ってくる話は、向こうが手数料で儲かるようになっているということを忘れてはいけません」

◆五つの心得

一.とにかく相手に“質問”せよ
二.“ネットの評判”はチェックして損なし
三.小出しで出資を募る商品は敬遠せよ
四.電話勧誘より危険なのは“友だちヅラした個人”
五.向こうから舞い込んできた話は99%怪しい

【藤原久敏氏】
‘77年生まれ。’01年、当時としては全国最年少での独立系ファイナンシャルプランナーとなる。投資マニアでもあり、著書『あやしい投資話に乗ってみた』(彩図社)では、自身のカラダを張った投資体験を披露している

取材・文/江沢 洋 加藤純平(ミドルマン) 古澤誠一郎
― あやしい投資話[騙しの手口]リポート ―